2005 Fiscal Year Annual Research Report
レジスタンス・トレーニングの健康増進効果に関する研究
Project/Area Number |
15500447
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
的場 秀樹 徳島大学, 総合科学部, 教授 (20035166)
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Keywords | レジスタンス・トレーニング / 筋肥大 / 長拇指屈筋 / CRP / アディポネクチン / 抗動脈硬化作用 |
Research Abstract |
本研究では,レジスタンス・トレーニングの健康増進効果について骨格筋レベルと全身レベルの両面から検討することを目的としている.平成17年度は,動物実験とヒトを被験者とした実験を行った.まず動物実験に関しては,15年度当初より,ラットに自らの体重を利用した自発的レジスタント・トレーニングを負荷する方法を採用してきたが,本年度この方法で長拇指屈筋(FHL)が有意に筋肥大することを確認した.この所見は,本研究で用いているラットのレジスタンス・トレーニングモデルの有効性を示すと考えられる.さらに,ラットの4週間のレジスタンス・トレーニングが血清CRPレベルに及ぼす影響を検討したが,有意なレジスタンス・トレーニングの効果を検出することはできなかった.次いで,ヒトでレジスタンス・トレーニングにより健康増進効果を得るための指摘条件を検討するため,男子大学生を被験者として一過性のレジスタンス運動が血中乳酸とアディポネクチンレベルに及ぼす影響を調べた.被験者には,レジスタンス運動としてスクワット,アームカール,レッグプレス,プルオーバー,レッグエクステンションおよびベンチプレスを最大筋力の20%あるいは60%で,1セット10回として3セット行わせた.特に運動を負荷しないコントロールも設けた.運動前、運動直後,運動終了から1時間後に採血して血漿を得,乳酸とアディポネクチンの分析に供した.そして,抗動脈硬化作用を有するアディポサイトカインであるアディポネクチンの血中濃度が最大筋力の60%の負荷を用いた一過性のレジスタンス運動で上昇する傾向が認められることが明らかにされた.
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Research Products
(2 results)