2003 Fiscal Year Annual Research Report
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15500468
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Research Institution | Nagoya College |
Principal Investigator |
寺田 恭子 名古屋短期大学, 現代教養学科, 助教授 (20236996)
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Keywords | 障害児 / ダンス / 体育授業 / 身体活動プログラム |
Research Abstract |
(1)全国養護学校(小、中、高等部)において、授業における身体・スポーツ活動内容の実態調査を行った。 調査題目「障害児の学校体育活動に関する基礎調査のお願い」。調査はアンケートの郵送法により2003年11月〜12月末に行われた。回収率は全体で約65%。調査内容は、各学校の障害児数や障害の種類、程度などの基本調査に加え、体育授業のクラス分けの実際や授業で実施している種目について。また、授業における問題点や課題点を記述式で回答。さらに、学校体育でダンスが実施されているかどうかの基礎的調査項目を織り込んだ。これは、身体活動プログラムの検討課題種目としてダンス取り上げているため、ダンス授業に関する詳しい情報を入手したいと考えたからである。 (2)愛知県内のT養護学校の体育授業にダンスを定期的に取り入れてもらい、養護学校におけるダンス授業の効果の是非と継続の方法について検討した。授業は2003年度6月より小、中、高等部すべてで行われた(各部で期間は異なる)。指導者は養護学校教諭と授業内容を検討し、実際の授業では、指導者が中心となって授業を展開するクラス、ノウハウを指導者が提供しながら徐々に教員主導型の授業展開になるクラスなど様々であった。授業を通して、教員からは十度重複障害の子どもたちもダンスを楽しめる、工夫次第で子どものよさを今まで以上に引き出せる、ダンスを継続させたいなどの声がアンケートに寄せられた。子どもたちからもダンスをもっとやりたいとの声が多く上がった。2004年度は、ダンスのノウハウを教員にさらに提供できるような研修会を持ち、指導者なしで授業展開できることを目指すことを確認した。
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