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2003 Fiscal Year Annual Research Report

誰にでもできる唾液を用いた身体コンディション自己評価方法の確立

Research Project

Project/Area Number 15500485
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

稲水 惇  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00112186)

Keywords唾液中リゾチーム / 唾液中sIgA / 局所免疫 / コンディショニング
Research Abstract

次の2点について研究を行った。
1.スポーツの現場で適用が可能な唾液中リゾチーム濃度測定法の開発。
現在唾液中リゾチーム濃度の測定法として確立されているLyso-Plate法の原理を応用して、キャピラリー法を開発した。
(1)0.5%Micrococcus 1ysodeikticus菌体アガロース溶液をキャピラリーに充填し、ついで唾液を重層する。
(2)湿潤箱内で12〜24時間インキュベートし、溶菌の生じた透明帯の長さから、唾液中リゾチーム濃度を計算する。
結果:健康成人の唾液中リゾチーム濃度は、22〜1233μg/dlであった。キャピラリー法で測定したリゾチーム濃度とLyso-Plate法で測定した濃度は、有意な相関を示した。しかし低濃度領域での測定にはさらなる検討が必要であった。キャピラリー法による唾液中リゾチーム測定は、スポーツ現場で適応が可能な測定法であることが明らかになった。
2.スポーツの現場で適用が可能な唾液中sIgA濃度測定法の開発。
免疫グロブリン測定に通常用いられる二次元免疫拡散法の原理を応用して、一次元免疫拡散法によるキャピラリー法を開発した。
(1)抗ヒトsIgAアガロース溶液をキャピラリーに充填し、さらに唾液を重層する。
(2)湿潤箱内で24〜48時間インキュベートし、抗原抗体反応の結果生じた混濁部分(混濁帯)の長さを測定し、その長さから唾液中sIgA濃度を計算する。
(3)キャピラリー法で測定したsIgA濃度とELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)で測定した濃度とを比較することにより、キャピラリー法の妥当性について検討した。
結果:健康成人の安静時唾液中sIgA濃度は、323±203μg/dlであった。キャピラリー法では、測定限界値以下の検体が多数あり、キャピラリー法による測定感度についてさらに検討している。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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