2004 Fiscal Year Annual Research Report
青年期における最大骨量を高めるための健康教育の方策と効果
Project/Area Number |
15500488
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
西田 弘之 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (80082999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷲野 嘉映 名古屋文理大学, 健康生活学部, 助教授 (90220855)
杉浦 春雄 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (40187646)
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Keywords | 青年期 / 骨量 / 健康教育 / Ca摂取量 / 運動量 / プリント資料 / 骨量増加率 |
Research Abstract |
本研究は、最大骨量を獲得する大切な時期にあたる高校生を対象として、1年時から3年時(3ケ年間)までの骨密度の推移と、それを規定する要因を明らかにし、各測定年次の結果に基づき健康教育を実施する中で、より高い骨量獲得のための方策を明らかにすることを目的としている。 本年度は、男女とも対象者の半数には骨量の結果のみを知らせ(対照群)、残りの半数(教育群)には、結果と同時に骨のリモデリングや骨粗鬆症の基礎知識および運動の重要性、栄養、特にカルシウム摂取についての具体的な食品群の説明などを示したプリント(A3版)を生徒および保護者に配布し、骨量増加のための方策を示した。そして、1年後の骨量変化などについて両群を比較検討した。 <結果の要約> (1)対象群でも、男子は69%、女子では67%の者の骨量が増加しており、骨量測定を実施することによって、青年期においても骨に関心を示す動機付けになるものと思われた。 (2)教育群では、男子で78%、女子では85%の者の骨量が増加しており、対照群に比し増加者の割合が高く教育効果が認められた。 (3)両群の骨量増加率は、男子は、対照群2.73%、教育群3.33%、女子は、対照群2.96%、教育群4.45%と男女とも教育群の方の増加率が高かった。 (4)男女の両群とも、1年時の骨量が低値だった者ほど、骨量を高めるための意識が高くなる傾向が認められ、積極的にカルシウム摂取や運動を実施したことが窺えた。 以上の結果から、青年期の骨量増加には、骨量測定を実施するだけでも、骨に対する関心の動機付けになることが窺えたが、詳細なプリント配布による健康教育を実施することによって、より高い効果が得られることが明らかになった。 なお、3年時の骨量測定は、17年11月下旬を予定しており、次年度は講義による実践健康教育を実施し、その効果を検討したい。
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