2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500515
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平田 道憲 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30111660)
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Keywords | 生活時間 / 共働き / 夫妻 / 家庭経営 / 家族成員 / アンペイドワーク時間 |
Research Abstract |
平成15年度に,総務省統計局が実施した「平成13(2001)年社会生活基本調査」データの目的外使用申請が許可され本研究に関連する集計を行った。本年度は,その集計結果を用いて,共働き世帯と非共働き世帯の夫妻に加えて,親と子どもを含めた家族成員のアンペイドワーク時間を分析した。主な研究成果は次の4点にまとめることができる。以下の研究成果の記述における用語の定義は次のとおりである。共働き世帯とは夫も妻も有業の世帯,非共働き世帯とは夫有業,妻無業の世帯である。アンペイドワーク時間とは社会生活基本調査における「家事」,「育児」,「介護・看護」,「買い物」,「社会的活動」の合計時間である。 1.子どものいない家族類型において,親と同居するほうが妻のアンペイドワーク時間は長くなる。とくにひとり親と同居すると長い。親のアンペイドワーク時間は両親が同居しているほうがひとり親より長く,共働き世帯のほうが非共働き世帯より長い。 2.子どものいる家族類型においても,女親のアンペイドワーク時間は両親と同居しているほうが長く,共働き世帯のほうが長い。共働き世帯では,親と同居しているほうが妻のアンペイドワーク時間は短いが,非共働き世帯では親,とくに両親と同居している世帯の妻のアンペイドワーク時間が長い。 3.男親,女親ともに,子どものいる世帯のほうが子どものいない世帯よりもアンペイドワーク時間が長い。 4.子どものアンペイドワーク時間のジェンダー差は既存研究と同様女子のほうが男子より長いが,全体的に子どものアンペイドワーク時間は夫よりも短く,共働き世帯のほうが長いという傾向は見られない。家族類型による違いもほとんどない。
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Research Products
(1 results)