2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500515
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
平田 道憲 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30111660)
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Keywords | 生活時間 / 共働き / 夫妻 / 家庭経営 / 家族成員 / 睡眠時間 |
Research Abstract |
平成15年に,総務省統計局「平成3(1991)年社会生活基本調査」および「平成13(2001)年社会生活基本調査」データの目的外使用申請が許可され本研究に関連する集計を行った。本年度は,その集計結果を用いて,共働き世帯と非共働き世帯の夫妻の睡眠時間を分析した。主な研究成果は次の6点にまとめることができる。 1.平成3年調査については,1992年にカナダ統計局が実施した生活時間調査との比較を行った。カナダ調査が個人を対象としているので,個人単位の比較である。日本においては有職夫の平日の睡眠時間が有職妻,無職妻の睡眠時間より長く,カナダにおいては有職夫の平日の睡眠時間が有職妻,無職妻の睡眠時間より短い。 2.日本とカナダの有職夫の平日の起床時刻はほとんど違いがないが,日本では,夫より無職の妻,無職の妻より有職の妻のほうが起床時刻が早く,カナダでは,夫より有職の妻,有職の妻より無職の妻のほうが起床時刻が遅い。 3.起床後2時間の生活時間を比較すると,日本の有職夫の家事労働時間は1分であるのに対し,カナダの有職夫の家事労働時間は14分である。一方,日本の有職妻の家事労働時間は53分であり,カナダの有職妻の家事労働時間は28分である。 4.平成13年調査については,日本における同一世帯の夫妻を対象とした睡眠時間の分析を行った。平成13年においても,平日の夫の睡眠時間は妻よりも長い。夫の睡眠時間は共働きと非共働き(夫有業妻無業)とでほとんど違いがない。妻の睡眠時間は夫より短いが,共働きの妻の睡眠時間がもっとも短い。
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Research Products
(2 results)