2006 Fiscal Year Annual Research Report
多重債務予防に焦点をあてた生活管理スキルの育成に関する研究
Project/Area Number |
15500517
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
花城 梨枝子 琉球大学, 教育学部, 教授 (80128496)
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Keywords | 多重債務者 / 金銭管理 / 自己破産 / 生活管理 |
Research Abstract |
平成18年度の研究成果は、以下に示すように、1.日本消費者教育学会にて口頭発表、論文投稿 2.沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会のデータ分析、3.日本家政学会生活経営学部会にて口頭発表、論文投稿 4.アジア消費経済学会にポスターセッション投稿、である。 1.日本消費者教育学会にて、「多重債務問題の教材化に関する研究」で口頭発表した。本研究では、家庭科教員、高校生を対象に、消費生活頒域の現状を調査し、それを基に教材を作成、検証し、多重債務問題指導の内容について整理した。論文は現在審査中である。その結果は以下に示す。 (1)多重債務問題に関する授業の必要性についてすべての教員が必要あると回答していた。(2)多重債務問題の内容に関して20項目選定し、各項目に対する教員の知織と授業実施の関連をみた。教員の授業の実施の低い項目は、順序は異なっているが、知織に不安のある項目と全く同一であった。(3)欲しい教材は、「沖縄県の多重債務問題の現状」、「日掛け金融(日歩貸し金業者)について」、「多重債務問題の解決法」の順であった。 2.沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会のデータ分析:平成18年度の現状を分析した。(n=956:男性556、女性392、不明8))多重債務に陥った最初の借金理由の順位は、これまで毎年、データ収集して以来変わっていない。1位生活費(36.2%)、保証人名義貸し(11.4%)、事業資金(9.5%)の順である。平均借人件数6.3件、平均負債金額は、449万3775円となっていた。 3.日本家政学会生活経営学部会で、「多重債務問題にみられる社会的排除と社会的包摂へのアプローチー沖縄県における多∫E債務者のlli:例から」として口頭発表し、論文は受理され現在印刷中である。多重債務者の仕会的排除を、生活資源へのアクセス困難としてとらえ、その現状について轍告し、社会的包摂への提言を行った。 4.ハワイ大学教授とカリフォルニア州立大学教授の助言を得て、沖縄県における高校生の消費生活を対象にした調査を行った。その結果は、「Understanding Teenage Savings and Spending Behavior: The Okinawa, Japan Experience」として7月にマレーシアにて開催されるアジア消費経済学会、ポスターセッションで発表予定である。
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Research Products
(1 results)