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2004 Fiscal Year Annual Research Report

長期反復調査による農村直系制家族の変動と世代間関係に関する実証研究

Research Project

Project/Area Number 15500530
Research InstitutionYamanashi Prefectural University

Principal Investigator

堤 マサエ  山梨県立大学(山梨県立女子短期大学), 生活科学科, 教授 (50105970)

Keywords農村家族 / 家族変動 / 世代間関係 / 持続
Research Abstract

本研究は、同一対象に対して行った長期反復調査のデータを基に、日本農村直系制家族の変動と持続を明らかにすることを目的とする研究である。特に、日本家族の変化した生活面と持続的な側面を明らかにするために、多世代同居形態である農村直系制家族に着目している。本研究は1966年「二世帯比較法による社会変動の研究」として始まった(東京教育大学・森岡清美教授指導)長期にわたる研究の発展・継承である。既に、過去6回にわたる調査データがあり、その結果の整理、とりまとめをすることが今回の重要な課題である。
本研究の主な実績は次のような点である。一つは、本研究に関連する膨大な蓄積のある社会学、生活科学、歴史、法学などの領域から農村家族変動論に関する文献サーヴェイを行なったことである。1900年-2003年までおよそ過去100年間の関連する文献を整理し講読、解説をした。そして、本研究の位置づけをした。二つ目は日本全国、県、町、対象世帯の世帯構成、農業経営、労働等に関わる統計資料の分析を行なった。分析対象としている直系制家族は日本の家族や農業経営規模、農業労働の実態のどのような位置にあるかを確認する統計的検討を行なった。その結果、日本の直系制家族、農業は今、大きな転換期にあること、質的変化をしていること等が具体的に確認出来た。対象世帯は典型的な日本直系制家族であると位置づけることが出来た。この研究は4年に一度開催される第11回国際農村社会学会(ノルウェー)で日本の代表として報告をした。3つ目は、農村直系制家族の世代継承について、107事例を質的な分析を行い、あとつぎの実態を明らかにした。その結果、長男の「家」継承は少なくなったように見られるが、農業を継承はしなくなったが、まだなお長男への継承期待は強いことが明らかになった。4つ目はライフコースの世代間差異を男女ごと、世代間比較から分析した点が本研究の主な実績である。地域社会に関しては調査が始まった高度経済成長期(1960年代)から歴史的に跡づけた。およそ40年間にわたり同一対象世帯の変動、世代間関係のダイナミックな関係、ライフコース分析が浮かび上がり、戦後日本家族の持続と変容が質の高いデータから明らかになった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005 2004

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] A Turning point of household and agriculture in rural Japan2005

    • Author(s)
      TSUTSUMI Masae
    • Journal Title

      11th World Congress of Rural Sociology

      Pages: 155

  • [Journal Article] 転換期にある日本農村家族と農業2004

    • Author(s)
      堤 マサエ
    • Journal Title

      山梨県立女子短期大学『地域研究』 第3号

      Pages: 41-82

  • [Journal Article] 農村家族研究の系譜-変動論的視点を中心に-(3)1990-2003年まで2004

    • Author(s)
      堤 マサエ
    • Journal Title

      山梨県立女子短期大学紀要 第37号

      Pages: 40-70

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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