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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ネギ属野菜類の高血圧・動脈硬化症に対する防御効果と加熱調理の影響

Research Project

Project/Area Number 15500548
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

山本 由喜子  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (00174821)

Keywordsネギ / 高血圧 / 抗酸化効果 / 血中コレステロール / 高脂肪高蔗糖食
Research Abstract

【目的】多くのネギ属野菜類は多様な生理活性が期待されて古くから食されてきた。ネギ属野菜類のうち、青ネギ・白ネギは、共に日常的に頻繁に食されている身近な食品であるが、その生理効果についてはあまり報告されていない。そこで本年度は、正常ラットに高脂肪高蔗糖食を投与した場合の血中および肝臓脂質上昇ならびに血圧上昇に及ぼす影響を、青ネギおよび白ネギについて比較検討した。【方法】雄性SDラット(6週齢)を1週間予備飼育後実験に使用し、1群7匹で4群に分けた。各群に、コントロール食、高脂肪高蔗糖食、5%青ネギまたは白ネギを添加した高脂肪高蔗糖食を、それぞれ自由摂取させて4週間飼育した。青ネギ、白ネギは凍結乾燥後粉砕したものを使用した。血圧は、2、4週目の収縮期尾動脈圧をTail-cuff法で測定した。飼育終了後、血管のスーパーオキシド生成能を化学発光法により測定した。また、血漿および肝臓の総コレステロール、トリグリセリド(TG)を測定し、肝臓における脂肪酸合成酵素および分解系酵素の活性を測定した。【結果】高脂肪高蔗糖食を2または4週間投与することにより血圧が有意に上昇した。高脂肪高蔗糖食に5%の青ネギを添加することにより2、4週目の血圧上昇は有意に抑制されたが、白ネギ添加では有意な抑制効果は認められなかった。血管のスーパーオキシド生成能は高脂肪高蔗糖食投与で亢進し、青ネギにより抑制された。白ネギによる抑制効果は弱く有意ではなかった。体内の脂質に対しては、青ネギによる影響が強く、血漿および肝臓のコレステロールとTGの上昇を抑制した。白ネギでは血中コレステロールおよびTGに有意な影響は見られなかったが、肝蔵におけるそれらの上昇を抑制した。肝蔵の脂肪酸合成酵素活性は両ネギによる影響は見られなかった。脂肪酸分解系の酵素活性(Acyl-CoA dehydrogenase)は青ネギにより上昇したが、白ネギによる影響は見られなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Effects of boiling on the antihypertensive and antioxidant activities of onion2004

    • Author(s)
      Kawamoto, E., Sakai, Y., Okamura Y., Yamamoto, Y.
    • Journal Title

      J.Nutr.Sci.Vitaminol. 50(3)

      Pages: 171-176

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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