2003 Fiscal Year Annual Research Report
ヒアルロン酸を用いた食品の開発と脂質代謝への影響に関する研究
Project/Area Number |
15500559
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Research Institution | Kyushu Women's University |
Principal Investigator |
石橋 源次 九州女子大学, 家政学部栄養学科, 教授 (20069587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松丸 智美 九州女子大学, 家政学部栄養学科, 助手 (30352115)
下田 妙子 九州女子大学, 家政学部栄養学科, 教授 (20106280)
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Keywords | ヒアルロン酸 / コレステロール / 肝臓脂質 / 腸内フローラ |
Research Abstract |
本研究は、ヒアルロン酸がラットの血清脂質レベル・肝臓脂質レベルおよび盲腸内フローラに及ぼす影響について検討した。ウイスターラットにコレステロールとセルロースを添加もの(対照群)、対照群に2%及び0.5%ヒアルロン酸を添加した試験群で60日間飼育した。 血清の総コレステロール、遊離コレステロール濃度は、2%と0.5%ヒアルロン酸を添加した飼料の方が、対照群よりも著しく低い濃度であったが、HDL-コレステロール、トリグリセライド濃度は、対照食と比べ変化はなかった。 肝臓の総コレステロール、トリグリセライドと総脂質濃度は、2%ヒアルロン酸添加食の方が、対照食と比較して著しく低下したが、0.5%ヒアルロン酸添加食は肝臓の脂質レベルに変化はなかった。 糞中排泄胆汁酸量は対照食に比べヒアルロン酸添加食で多く排泄されたが、中性ステロールの排泄量は対照食と比べ変化はなかった。 盲腸内フローラは、ヒアルロン酸添加食で盲腸内LactobacillusとBifidobacteriumの増加が観察された。2%ヒアルロン酸添加食の盲腸内LactobacillusとBifidobacteriumが0.5%ヒアルロン酸添加食よりも増加した。 以上のことから、ヒアルロン酸の少量の添加食で血清脂質レベルおよび腸内フローラに対して有益であると示唆された。
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