2003 Fiscal Year Annual Research Report
EBNに基づく高脂血症のための効果的食教育のモデル化
Project/Area Number |
15500563
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
渡辺 満利子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (20175128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横塚 昌子 昭和女子大学, 短期大学部, 助教授 (10153264)
丹後 俊郎 国立保健医療科学院, 技術評価部, 部長 (70124477)
山岡 和枝 国立保健医療科学院, 技術評価部, 開発技術評価室長 (50091038)
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Keywords | 高脂血症 / 食教育 / 無作為 / EBN / 食物摂取頻度調査票 / 食教育プログラム / 動脈硬化予防 / 患者 |
Research Abstract |
1.研究目的:FFQW65に基づいた高脂血症予防のための新栄養教青の効果の評価を高脂血症者を対象として、2種類の栄養教育法の無作為割付に基づく比較試験(RCT)を目的とする。2.研究デザイン:高脂血症者を対象に、従来型教育群(非介入群)と新栄養教育群(介入群)の2群に無作為に割り付ける並行群間無作為化比較試験(RCT)による介入研究である。a.研究対象:東京都内某人間ドック受診の勤労者(年齢35歳〜70歳)のうち高脂血症者b.研究仮説:FFQW65に基づき新たに開発した栄養教育法に基づいて行った栄養教育(介入)により、従来の教育(非介入)に比べて、1年後の血中総コレステロール値(TC)が10mg/dl以上低下する。c.対象者数と設定根拠:調査対象者は、本研究の仮説を両側有意水準5%で検証するために、検出力80%で検出できるよう設定した。その設定根拠は以下の通りである。TCの1年後の変化に対して、これまでの報告より、ベースラインでの平均値220mg/dlが、新教育群で205mg/dlまで減少する、従来型教育群では220->215mg/dl自然減少するという仮説を設定し、TCのベースライン値と1年後の値との差の標準偏差を28-30mg/dlと想定し、10%前後の脱落を考慮して介入群n=150、非介入群n=150、計n=300とした。d.評価指標:評価は調査開始後12ヶ月目に行う。主要評価指標は1年後のTCであり、開始時のTCに対する変化率をとる。副次的な指標としてその他の血清脂質(LDL、HDL、TG)をとる。さらに、総摂取量、PFC比、朝・昼・夕食での摂取エネルギー比(1日エネルギー摂取量に対する配分の1/3からのズレ)等を検討する。いずれも開始時値に対する変化率を評価指標とする。平成16年2月から開始し、現在のエントリー患者数35名(TC:242.7mg/dl±38.32(平均値±標準偏差))について第1回目の介入を終了し、この対象のうち2ヵ月経過後の患者に対し第2回介入を開始しており、研究は順調に推移している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mariko Watanabe, PhD, Masako Yokotuka, Kazue Yamaoka, Toshiro Tango, PhD: "Randomized Controlled Trial of a New Dietary Education Program to Prevent Type 2 Diabetes in a High-Risk Group of Japanese Male Workers"DIABETES CARE. Vol 26, No 12. 3209-3214 (2003)
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[Publications] 渡辺 満利子, 横塚 昌子, 斎藤 真知子, 諸戸 敬子: "OGTT境界型を対象とする糖尿病予防のための栄養教育効果の評価"昭和女子大学 学苑 第758号 生活科学紀要. 平成15年11月号. 11-19 (2003)
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[Publications] 渡辺 満利子, 横塚 昌子, 粕谷 美砂子, 吉田 友佳, 蕨迫 栄美子, 大道 美佐子, 福田 美子, 松本 美由紀: "地域における高脂血症のための栄養教育"昭和女子大学 学苑 第758号 生活科学紀要. 平成15年11月号. 20-32 (2003)