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2005 Fiscal Year Annual Research Report

臨床的手法による算数のカリキュラム開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15500579
Research InstitutionJoetsu University of Education

Principal Investigator

中村 光一  上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (80225218)

Keywords学習過程 / カリキュラム開発 / デザイン・リサーチ / 比例的推論 / 数学的対象
Research Abstract

臨床的手法による算数のカリキュラム開発に関する研究では,子どもの学習過程をもとにしたカリキュラム開発を実現することが目的である。そのために具体的な課題として次の3点を明らかにした。
1 自然数の除法の場面から小数の除法場面への発展において鍵となる比例的推論の発展の過程を子どもの学習過程を観察,分析することを通して明らかにすること
2 自然数の除法から小数の除法へ至る過程でのカリキュラムを提案すること
3 授業過程,そして子どもへのインタビュー過程を通しながら,学校現場でのカリキュラム開発をする手法を開発すること,特に,デザイン・リサーチの手法を用いた
研究の概要
初年度には,3年生への個人インタビューを中心とした小教授実験を実施し除法に関する実態と比例的推論の発展の可能性をさぐった。次に2,3年度に,6年生,4年生への比例的推論に関するデザイン・リサーチも実施した。6年生では比例的推論の特徴をとらえるために,2乗に比例する事象に関しても扱った。そして,4年生では,自然数の範囲での比例的推論を指導するための新たな教材の開発を実施した。一連の教授実験,デザイン・リサーチでは,比例的推論を促進する授業を実施するとともに,そこでの個々の子どもの学習過程の観察,分析を実施した。そして授業を分析する概念として数学的対象という概念に着目した。
本研究では,具体的な活動の系列を提示するとで,カリキュラムの提案とする。特に,2,4,6年生に対して提供する活動の系列を示した。2年生では測定活動の一部として比例的推論の一部を導入することを試みた。また4年生に対しては,コンポジットユニットのアイディアをもとにした比例的推論を理解するための活動の系列を示した。最後に6年生では,2乗に比例する事象とのかかわりで比例的推論への理解を深めるための活動の系列を提案した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 授業における数学的対象に関する考察:数学的価値観の観点2005

    • Author(s)
      中村 光一
    • Journal Title

      第38回 数学教育論文発表会論文集

      Pages: 463-468

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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