2004 Fiscal Year Annual Research Report
質的研究法に基づく算数・数学科授業改善システムの開発
Project/Area Number |
15500580
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大谷 実 金沢大学, 教育学部, 助教授 (50241758)
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Keywords | 授業改善 / 質的研究法 / 算数・数学科 |
Research Abstract |
本研究は,小学校高学年の算数科の授業と中学校低学年の数学科の授業に焦点を当て,それらを質的に改善するシステムを構築し,評価することを目的とした。この目的に対して,本年度は,研究授業と質的研究法を多角的に結び合わせるシステムを構築し,授業改善に対する貢献度を評価した。実際には,2カ月に一度の割合(5月,7月,9月,11月)で,小学校6年の比例の授業と,中学校1年の一次方程式の授業の質的データ(文字化された発話記録や児童の作業記録等)について,授業担当教師,参観教師,研究者が共同で分析を行った。その際には,小学校と中学校の教師が取り上げる観点の相違を明らかにした。これらの検討を通して,小学校と中学校の授業分析の長所と短所を補完し,質的データを用いることの利点と制約を検討し,授業の質的改善システムモデルの開発・評価を試みた。 本研究を遂行する上で,AVデータ編集機能を持つパソコン一式,授業データの編集機器を購入し,システム構築と評価の際に使用した。研究成果は,日本数学教育学会第37回数学教育論文発表会(岡山大学)並びに数学教育世界会議ICME10(デンマーク・コペンハーゲン工科大学)で発表した。
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Research Products
(1 results)