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2005 Fiscal Year Annual Research Report

児童・生徒の時間概念がグラフ認知過程におよぼす影響に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 15500595
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

土田 理  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (10217325)

Keywords時間概念 / グラフ認識 / 小学校理科 / 中学校理科 / 小学校算数 / 中学校数学
Research Abstract

平成17年度は、以下の内容を中心に研究を進めた。
1 中学生を対象とした、グラフ連想の認識調査
中学校2学年の生徒を対象にして、グラフ連想質問紙を用いた調査を行った。これは軸名がついていない6種類のグラフについて、関係する量を予想するものである。その結果、時間に関する変数をいずれかのグラフにおいて記述していた割合は、被験者の4割のみであった。平成16年度に行った小学生対象の調査において6学年で約9割、5学年で約6割であったことと比較すると、学習内容が継続していないか、または学校間格差が大きいことが予想される。一方、小学生を対象とした調査ではみられなかった「比例」という言葉の記述が4割にみられた。しかし、ほとんどの回答で比例する量の具体的記述はなかった。これらのことより、小学校高学年で可能であった具体的量による関数把握が、中学校数学の文字式による関数学習によって、途絶えていることが予想される。しかし、統計的意味を有する被験者数を確保できなかったため、今後、被験者数を増やした検証を行う必要がある。
2 平成16年度に改良した実験モジュールを用いた、生徒の時間概念とグラフ作成の関連性の実証的解明
中学校2学年計50名を各々5グループに分割し、実験モジュールを行い、会話プロトコルをとった。その結果、各軸の名称明記にも関わらず、活動前に課題解決方法を予想したグループはほとんど見られなかった。しかし、モジュールを通して教師側からヒントがなくても、横軸の意味とグラフの傾きを推察することは可能であった。これらのことより、軸に名称を記述しておくことで生徒は軸の意味を理解できるとする教師側の考え方では、生徒は理解していないことが明らかになった。さらに、理科や数学で学ぶ用語から入る説明ではなく、身体表現による繰り返し活動を通して、それらの生徒でもグラフの軸の意味を解釈できることが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] グラフ発見学習における児童の時間認識変化と要因2005

    • Author(s)
      土田 理
    • Journal Title

      日本理科教育学会全国大会発表論文集 3

      Pages: 245

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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