2003 Fiscal Year Annual Research Report
協同学習の基盤をなす「グループ学習時のコミュニケーション」過程に関する研究
Project/Area Number |
15500608
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
浦野 弘 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50185089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姫野 完治 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (30359559)
小松 正武 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70003879)
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Keywords | 協同学習 / コミュニケーション過程 / カテゴリー分析 / 授業研究 / グループ学習 / 学習活動 |
Research Abstract |
本研究は,新たな学びのためのスキルである「グループ活動時の協同・協調思考」の過程の実態を把握し,その効果的な指導方法を開発することを目指して,グループ活動における子どものコミュニケーション過程に焦点をあて,以下の点を解明し,提案することを目的として実施するものである。 ・児童生徒の課題や教材への知覚や働きかけ,目標の設定等の過程を解明すること。 ・認知的方略を,学習状態の把握,学習の計画,課題処理の方法という3つの観点から解明すること。 ・さらに,リーダーシップとの関連をふまえたモデルを構築し,効果的な学習の方法と課題を提案すること。 本年度は,到達目標が明確であり,かつ短めの協同学習の時間となる実験・実習場面に焦点をあて,以下のような枠組みで,研究を遂行した。 ア)分析カテゴリーについては,リーダーの行動と集団の課題解決過程の時間的変化をとらえることを目標に,学習者間の相互作用としてとらえる分析カテゴリーについて検討した。さらに,目的や仮説を含む実験や実習の課題意識及びその下位概念として実験や実習の操作やその内容に関する問答などの学習行動を思考の結果として取り扱い,さらに,学習者のつぶやき及び非言語行動を関連づけ,学習内容の時系列的関連を分析する方法の可能性について検討した。 イ)グループディスカッションのモデルの設定と相互学習過程の構造化を目指した検討を行った。学習行動と学習者相互の反応・応答関係から学習者の意思決定のプロセスを,実験・実習における学習者の行動をいくつかの分節に分け,各分節ごと及び各分節間での相互学習過程の構造化を試みた。
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