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2005 Fiscal Year Annual Research Report

協同学習の基盤をなす「グループ学習時のコミュニケーション」過程に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15500608
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

浦野 弘  秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50185089)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 姫野 完治  秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (30359559)
Keywords協同学習 / コミュニケーション過程 / 授業研究 / グループ学習 / 学習活動 / 話し合い活動
Research Abstract

本研究は,新たな学びのためのスキルである「グループ活動時の協同・協調思考」の過程の実態を把握し,その効果的な指導方法を開発することを目指して,グループ活動における子どものコミュニケーション過程に焦点をあて,研究を実施してきた。
秋田県内の各学年が単級(クラス規模は20人程度)の公立小学校の第5学年および第6学年を2年間にわたり,継続的に調査した。グループによる話し合いの場面が設定された,算数,国語及び学級活動の授業を記録した。具体的な記録の方法は,クラス内のグループを抽出し,そのグループの全員の児童の身振りや表情を,授業開始時から終了時までを録画した。それをもとに,言語情報からグループ活動時のコミュニケーションの構造図を作成し,さらに映像記録から視線や手作業,議論の様子等を検討した。
その結果得られた特徴的な知見を以下に示す。
【話し合いにプラスの効果をもたらすもの】として,(1)事前の個人思考や資料,生活経験の効果,(2)リーダー・司会の機能の効果,(3)記録・メモの効果,(4)子ども同士の働きかけ,学び合い,(5)教師の指示,発問,介入の効果,(6)子どもの普段と違った姿の6つが大きく寄与していることがわかった。
逆に,【話し合いにマイナスの効果をもたらもの】として,(1)司会としての機能が働いていない状況,(2)メモに対する意識の集中,(3)会話への割り込み,(4)話し合いに適していない課題の設定,(5)グループの形態による話し合いの分散,(6)教師の認識のずれ,(7)状況を把握できていない教師の支援,(8)子どもの普段と異なる姿の8つが大きな影響を与えていることが見出せた。
また,グループ活動時の牽引者は必ずしも一斉授業において活躍する子どもではなく,その点,担任教師の認識(予測)と実際の活動状況とに隔たりがある事例が見出され,学級指導上の反省に大きく貢献できた。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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