2006 Fiscal Year Annual Research Report
進路指導におけるe-Learningシステムの構築
Project/Area Number |
15500636
|
Research Institution | TEIKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
横山 明子 帝京大学, 理工学部, 助教授 (70230654)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
繁桝 算男 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90091701)
|
Keywords | キャリア教育 / 進路指導 / 進路決定 / 進路決定支援 / コンピュータシミュレーション / 大学生 / WebCT |
Research Abstract |
昨年度(平成17年度)の大学生の将来の進路選択の調査によって明らかになったこととして、進路決定行動には、特に関心度と課題の重要性の認識が影響すること、また、進路決定の動機づけと関連しているのは、明瞭性と責任性であることが明らかになった。このような結果に基づき、進路決定を促進するための支援のモデルを作成した。そのモデルは、意思決定の規範理論に基づくものである。すなわち、このモデルは、大学生が合理的な選択ができるようになり、進路決定の指針を与えるものである。具体的には、次のようなステップからなる。 1.進路を決定する目標と計画を立てる 2.進路の候補(選択肢)をあげる 3.進路選択の条件と選択基準を考える 4.選択条件と基準によって進路の候補(選択肢)の望ましさを評価する 5.進路の候補(選択肢)を絞る 6.選ばれた進路が満足かを評価する さらに、進路決定の関心度を高めるためのプログラムとして、e-LeraningのCMSのツールであるWebCT上に、このモデルに即した進路決定を促進するための教材を用意し、自己学習のためのシステムを作成した。 この学習のための教材は、上記のモデルにそって「将来の進路選択のシミュレーションを行う」ためのものである。具体的には、様々な選択肢と選択条件を入力して比較することができる。さらに、AHPを用いたシミュレーションができる。進路決定の学習のために、このほかに、次のフェーズを用意した。 (1)現在の社会・経済状況について学習する。 (2)働くことの意義を考える。 (3)適性テストを用いて自己理解を行う。 これらのシステムを用いて、進路決定のための支援を行った。その結果、課題の認識のうち、特に関心度についての認識が深まること、さらに、不足情報を認識できることがわかった。
|
Research Products
(3 results)