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2003 Fiscal Year Annual Research Report

地域の環境特性がヒートアイランドの空間構造に与える影響に関する景観生態的分析

Research Project

Project/Area Number 15500690
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

厳 網林  慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (10255573)

Keywords都市熱環境 / エコシステムサービス / エコマップ / GIS / 景観生態学 / 都市ヒートアイランド / クリマトープ / クリママップ
Research Abstract

本研究では,環境条件の同質的な空間領域をエコトープとし,それがモザイクした地図をエコマップという.研究の目的は,都市における様々なエコトープの環境特性が都市の表面温度の空間構造の形成にどのような影響を与えているかを明らかにすることである.そのために,同じ温度分布を示す空間領域をクリマトープ,それがモザイクした地図をクリママップという.
今年度はエコトープの区分とエコマップの作成,クリマトープの区分とクリママップの作成に着目し,横浜市を対象に,研究を進めた.エコマップの作成に関しては,地域の規模と必要な精度に応じて,衛星画像データ,地図データ,フィールドデータを利用したマルチスケールの手法を導入し,都市エコマップ,地区エコマップ,街区エコマップを作成した.ASTERという中解像度の衛星画像で作った土地被覆分類図を都市規模のエコマップとした.都市計画基本図に相当する精度の地図を重ね合わせて,地区レベルのエコマップを作成した.高解像度の衛星画像や空中写真とフィールド調査によって,街区レベルのエコマップを作成した.都市レベルでは5種類のエコトープ,地区レベルでは20種類のエコトープ,街区レベルでは異なる地表被覆をもつすべてのパッチをエコトープとして区分した.ランドサットTMからの表面温度とASTERからのNDVIで地区レベルのエコトープの区分の有意性を検証し,良好な結果を得た.
一方,ランドサットTMの表面温度データに対して,積算フィルタで平滑化処理を行い,クリマトープに一定の空間的連担性を持たせた.その結果,積算温度については300m以上400m未満のフィルタサイズにおいて,高温域の連担性と低温域の分布との両者を明確に把握できることがわかった.300〜400mという積算温度フィルタの大きさは都市地域におけるクリマトープの空間スケールの特質を示唆していることが考えられる.その形成に地域のエコトープの規模や特性や空間構造が影響していると見られる.次年度ではエコトープとクリマトープを空間分布,空間構造,統計関係の側面から検証し,所期の目標を達成させることができる.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 厳網林, 鴫原美可子, 松崎彩: "GISによる都市エコシステムの空間構造のマッピング"地理情報システム学会講演論文集. 12. 283-286 (2003)

  • [Publications] 春木智洋, 厳網林, 小堀洋美: "衛星熱画像を用いた都市域の温度分布特性の分析"地理情報システム学会講演論文集. 12. 115-118 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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