2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15510133
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
宍戸 栄徳 香川大学, 経済学部, 教授 (30109144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郭 沛俊 香川大学, 経済学部, 助教授 (60325313)
曽 道智 香川大学, 経済学部, 助教授 (60284345)
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Keywords | Shapley値 / ネットワーク / 費用負担 / 可能性情報 / 最適発注量 / ライフサイクル |
Research Abstract |
"Fair Cost Sharing of Network Maintenance"においては、ネットワークの利用者が複数いる場合に利用量に応じてネットワークを維持するための費用を公平に負担する問題を検討している。この問題に対して、ゲーム理論におけるShapley値の考えを適用しその計算方法を示した。通常、Shapley値を計算する場合、プレイヤー(利害関係者)の数がnであれば、提携の数は2のn乗、Shapley値を求めるために必要な順列の数はn!(nの階乗)であり、nの増加とともに計算の手間が急激に増加する。本論文で提案している方法では1人のプレイヤーについてnに比例し、したがってすべてのプレイヤーのShapley値でもnの2乗のオーダで計算でき、実用的でもある。 『高松琴平電鉄の経営破綻と行政支援』では上記の論文の理論を基にして、香川県の私鉄「高松琴平電鉄」の経営破綻に際して、香川県および沿線自治体である1市8町が行政支援を行ったときの負担金額の比率が適切であったかどうかを検証している。この考え方は、今後道路や鉄道の建設・維持あるいは、Internetに代表される通信ネットワークの設置や維持における費用負担について、公平性を考えるのに理論的に明快であるだけでなく実用性も有しており有用である。 "Newsvendor problems based on possibility theory"では、顧客の潜在的な購入意識の暖昧さに起因する需要の不確実性を可能性分布で表し、この可能性情報を用いて、新たな意思決定モデルを提案した。これにより、ライフサイクルの短い商品の最適発注量を決めることができた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Harunori Shishido: "Fair Cost Sharing of Network Maintenance"SMC 2003 Conference Proceedings,2003 IEEE INTERNATIONAL CONFERENCE ON SYSTEMS, MAN & CYBERNETICS. 3720-3725 (2003)
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[Publications] 宍戸栄徳: "高松琴平電鉄の経営破綻と行政支援"香川大学経済論叢. 第76巻・第3号. 49-59 (2003)
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[Publications] Guo Peijun: "Newsvendor problems based on possibility theory"Proceeding of 7th International Conference on Knowledge-Based Intelligent Information and Engineering Systems,2003. 213-219 (2003)