2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15510143
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Research Institution | Kagoshima National College of Technology |
Principal Investigator |
疋田 誠 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (90044619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 一平 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (80332112)
鎌田 清孝 鹿児島工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助教授 (10300667)
森山 聡之 崇城大学, 工学部・環境建設工学科, 助教授 (50136537)
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Keywords | 防災 / 土砂災害 / 土石流 / 警報 / 地盤振動 / 豪雨 / 監視システム / 無線LAN |
Research Abstract |
土石流警報ロボット開発の最終年度として、本研究で開発をすすめてきた一体型のロボット2号機を、国土交通省大隅河川道路事務所の協力を得て、桜島火山の野尻川の五号ダム上流地点に設置した。とくに屋外現場における高温・多湿の状況下における検知センサーの動作の安定性、維持管理上の通信回線等の問題点について検証、ロボットの実用化を検討した。昨年度、現場土石流による地盤振動について、既往の観測されたデータを使って模擬的に再現した結果、住民の避難のためには、監視カメラによる画像・雨量強度の監視データ及び土石流による地盤振動データの計3つの情報が必要であることを確認した。迅速に同時に伝達し、維持管理のためには双方向通信が不可欠であることを理解した。 採用した無線LAN経由での監視カメラの遠隔操作を実現した。設置現場では噴煙や天候の状況に左右される問題が生じ、準備した太陽電池によるバッテリー充電のみでは不十分な結果となった。暫定的に、観測所からの商用電源をロボットに供給し運用を継続した。今後、省電力型無線LAN採用の検討が必要である。携帯電話の採用は2つの経路(DoCoMo社とWILLCOM社)で双方向通信を確認し、地形の起伏による電波の強弱が発生、外部アンテナや電波増幅用のケースを利用し、適宜、各流域ごとに電波状況を改善していく必要性もあることが分かった。地盤振動データについては、高速演算回路を基板に組み込み、3〜5秒間隔で、振動の大きさと振動周波数を送信することが可能になり、実用化が進展した。今後は、警報ロボットとしての動作の安定性を高めること、具体的な観測データの収集と実証が課題である。
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Research Products
(4 results)