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2003 Fiscal Year Annual Research Report

「介護の社会化」という動向におけるコミュニティケア倫理形成のための理論的研究

Research Project

Project/Area Number 15520030
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

御子柴 善之  早稲田大学, 文学部, 講師 (20339625)

Keywords善意 / ボランティア / 実践理性 / 最高善 / 純粋実践理性 / 批判 / 純粋理性の実践的使用 / 幸福
Research Abstract

今年度の研究実績は、三つの点からまとめることができる。
1、研究推進のための環境整備
研究室にコンピュータを設置するとともに、コミュニティケアに関する多くの書物を購入した。それらは一覧表として、作成中のホームページに掲げる予定である。
2、高齢者介護施設の訪問
2003年8月30日 グループホーム「きみさんち」(東京都練馬区)を訪問した。
同9月1日 小規模デイサービスセンター「岡田さんち」(東京都武蔵野市)を訪問するとともに、一日、ボランティアとして利用者に接した。
同9月11日 宅老所「よりあい」(福岡県福岡市)を訪問した。
3、論文作成
夏に訪間した施設では、それぞれヒアリングを行った。その中では、ボランティア活動に関する話がたいへん興味深かった。かつてボランティアを多く活用していたが、現在はそれを件止している施設、ボランティアと利用者とが直接接しないことを方針としている施設がある。それは、ボランティアの善意が困難な問題を引き起こすからである。
そこで、ボランティアの善意がいかなる場合に迷惑なものに変化するのか、それを批判的に見渡す論点をカント哲学に求め、論文「善意という間題」を執筆した。この論文は、2004年3月に雑誌『フィロソフィア』に掲載される予定である。そこでは、善意のもつ「善さ」と、介護現場で求められるスキルの「よさ」のズレに常目し、後者が目的合理的なものであるのに対し、真に「善意」と言えるものには、自己批判的な理性的性格が辞められることを論じた。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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