2003 Fiscal Year Annual Research Report
インド大乗仏教瑜伽行唯識学派の解脱思想における智と行の構造の研究
Project/Area Number |
15520048
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
早島 理 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60108272)
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Keywords | 顕揚聖教論 / 大乗阿毘達磨集論 / 大乗阿毘達磨集論 / 現観 / 瑜伽 |
Research Abstract |
1 インド大乗仏教瑜伽行唯識学派における解脱思想を、智と行の構造から解明するするのが本研究の目的である。本年度は、無著造『大乗阿毘達磨集論』Abhidharmasamuccayaを中心に、個々の修行階梯における菩薩の実践行が、迷いの知から悟りの智への転換をもたらす過程を、智の質的変換の視点から明らかにする作業に取り組んだ。 2 先ず基本資料として、無著造『大乗阿毘達磨集論』Mahayana Abhidharmasamuccayaと『大乗阿毘達磨集論』Mahayana Abhidharmasamuccaya-bhasyaとを左右ページに対校させ、個々の当該箇所について、梵・蔵・漢の対照させたテキスト(全3巻)を編集・刊行した。 3 このテキストを、さらに申請者早島のホームページから公開した。 http://www.shiga-med.ac.jp/public/yugagyo/ 4 同じく無著造『顕揚聖教論』特に「現觀品第八」における解脱・轉依の思想構造を智と行の視点から解明し、無著の著作のなかで、思想上の特色から『顕揚聖教論』→『攝大乗論』の展開課程であることを明らかにした。
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[Publications] 早島 理 他: "密教の展望-現代社会と密教「福祉・共生・生命」-"密教学研究. 33. 113-152 (2003)
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[Publications] 早島 理: "伝承と受容(世界)"シンクス. 176 (2003)
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[Publications] 早島 理: "梵・蔵・漢対校『大乗阿毘達磨集論』・『大乗阿毘達磨雑集論』全3巻"自費出版. 974 (2003)