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2004 Fiscal Year Annual Research Report

南斉・竟陵文宣王蕭子良撰『浄住子』の訳注作成を中心とする中国六朝仏教史の基礎研究

Research Project

Project/Area Number 15520049
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

船山 徹  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (70209154)

Keywords浄住子 / 蕭子良 / 南斉 / 在家 / 仏教史 / 広弘明集
Research Abstract

三年計画の二年目となる本年度は、初年度の成果を承けて『統略浄住子浄行法門』全三十一章のうち、約三分の一に相当する分量に関して、現代日本語訳と関連注釈の作成を行なった。これとあわせて、既に前年度において作業を行なった箇所についての再検討も行ない、さらに、来年度に行なうべき作業の準備となる基礎的チェックも一部始めることができた。
以上の作業を遂行するために必要な資料の蒐集ならびに整理のために消耗品図書・コンピュータ関連諸費用・旅費およびデータ入力費等を使用し、また研究論文の作成にあたり英文論文校閲の謝金を使用した。
今年度にまとめ得た研究成果を記すと、訳注作業とは別に、五世紀末の在家仏教徒の活動を歴史的に概観する研究として、「聖者観の二系統-六朝隋唐仏教史鳥瞰の一試論」を執筆し、現在校正を行なっている。また五世紀における仏教の戒律受容史の総合的研究として、"The Acceptance of Buddhist Precepts by the Chinese in the Fifth Century"を公表した。このほか、昨年一〇月にはカナダ・バンクーバーのブリティッシュコロンビア大学において開催された研究集会「アジアの仏教聖地」に参加して、「Gunavarman and Some of the Earliest Examples of Oridination platforms (jietan) in China"(求那跋摩と中国における戒壇の最初期の諸例)と題する発表を行ない、五世紀仏教史とりわけ戒律史に新たな視点を与えた。また「真諦三蔵の著作の特徴-中印文化交渉の例として」という研究もまとめ、これによって五〜六世紀の南朝仏教思想史の新展開について考察を行なった。また仏教の実践形態として、戒律の遵守と共に最も重要な項目である瞑想についても考察を行ない、その観点から「瞑想の実践における分別知の意義」と題する論考をまとめた。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004 Other

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 真諦三蔵の著作の特徴-中印文化交渉の例として2005

    • Author(s)
      船山 徹
    • Journal Title

      関西大学東西学術研究所紀要 38

      Pages: 97-122

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] The Acceptance of Buddhist Precepts by the Chinese in the Fifth Century2004

    • Author(s)
      TORU FUNAYAMA
    • Journal Title

      Journal of Asian History 38-2

      Pages: 97-120

  • [Journal Article] 瞑想の実践における分別知の意義2004

    • Author(s)
      船山 徹
    • Journal Title

      神子上恵生教授頌寿記念論集、インド哲学仏教思想論集

      Pages: 363-386

  • [Journal Article] 聖者観の二系統-六朝隋唐仏教史鳥瞰の一試論

    • Author(s)
      船山 徹
    • Journal Title

      三教交渉論叢(麥谷邦夫編、道気社刊) (校正中)(印刷中)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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