• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

初期仏教関係諸典籍の対応関係の研究

Research Project

Project/Area Number 15520050
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

榎本 文雄  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70151991)

Keywordsダンマパダ / Dhamma pada / ウダーナヴァルガ / udanavarga / 初期仏典
Research Abstract

今年度の研究実績としては、まず、交付申請書の研究実施計画に則り、学生アルバイトへの謝金を使って、未だデータベース化されていない仏教文献のコンピューターへの入力作業を行った。また、既にデータベース化されている仏教文献で、インターネットにより入手可能なものを効率よくダウンロードするためのコンピューター関係の設定も、学生アルバイトヘの謝金を用いて行った。今年度に行った研究によって得られた新たな知見は以下の如くである。まず、初期仏教関係の典籍を含む多くの仏教経典を引用する文献の一つに大乗仏教の中観学派に属するチャンドラキールティの『プラサンナパダー』があるが、今年度これの引用文献を調査し、内外の従来の研究では未指摘だった、初期仏典引用に関する興味深い事実を見出した。また、パーリ語で書かれた仏教聖典の一つに世界で最も有名な仏教聖典の『ダンマパダ」があり、これには水野弘元氏による『ウダーナヴァルガ』や漢訳阿含経典等との詳細な対照表があるが、今年度にこの『ダンマパダ』を通読し終えることができ、その過程でこの水野弘元氏による対照表に記載されていない幾つかの詩節対応を新たに発見することができた。本研究は、交付申請書の研究目的において、初期仏教関係諸典籍の対応関係を研究するために赤沼智善の手になる『漢巴四部四阿含互照録』のできるだけ多くの部分を根本的に作成し直すことを目的とし、その際に韻文経典の場合は、各詩節ごとの対応関係も提示する必要があると述べたが、その一部は既に本年度で達成できたわけである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 榎本文雄: "「根本説一切有部」の登場"神子上恵生教授頌寿記念論集. (出版予定). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi