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2003 Fiscal Year Annual Research Report

15世紀シエナの彩色木彫研究-絵画表現の関連とその社会的な役割-

Research Project

Project/Area Number 15520080
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

上村 清雄  千葉大学, 文学部, 助教授 (60344959)

Keywordsルネサンス / シエナ / 彩色木彫 / ネロッチョ・デイ・ランディ / 絵画表現と彫刻表現 / フランチェスコ・ディ・ヴァルダンブリーノ
Research Abstract

本年度は、フィレンツェのドイツ美術史研究所が中心となって編集および刊行をおこなっているシエナ美術研究の基本的な叢書『シエナの聖堂』の既刊分、第一巻(三分冊)第二巻(四分冊)をはじめ、彩色木彫を中心とするシエナ美術の基本文献を入手し、すでに所蔵している1987年刊行の『描かれた彫刻』などの展覧会カタログ、および構入した作品写真資料から木彫作品を中心とする作品基本データを作成している。
あわせて、シエナの美術品総監督局やすぐれた美術コレクションを所蔵しているモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行をおとずれ、実際の作品の精査および資料調査をおこなった。総監督局ではアレッサンドロ・バニョーリ主任研究官、銀行ではドナテッラ・カプレージ主任学芸員ならびにガブリエーレ・ファットリーニ学芸員と、とくにルネサンス期におけるシエナの彩色木彫研究上の問題点について意見交換をなし、あわせて昨年度銀行のコレクションにはいったフランチェスコ・ディ・ヴァルダンブリーノ(1380頃-14350年以前)作の彩色木彫立像《少年イエス》に関するデータを収集することができた。
本研究では、画家=彫刻家として活動したネロッチョ・デイ・ランディ(1447-1500年)が重要な対象となる。今回の現地調査では、バニョーリ研究官の配慮によって、シエナの国立絵画館にて修復中のネロッチョの絵画作品と、おそらくかれの手になるテラコッタによる彩色された聖人像を、シエナ美術品総監督局エレナ・ピンツァウーティ修復士と一緒に精査する機会があたえられ、技法上の特色について、また修復上の問題点について意見交換をおこない、15世紀後半シエナにおける絵画表現と彫刻表現との密接な関係を検討する新しいデータを得ることができた。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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