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2003 Fiscal Year Annual Research Report

日本古代和歌と奄美・沖縄の声の歌との比較研究

Research Project

Project/Area Number 15520126
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

真下 厚  立命館大学, 文学部, 教授 (50209425)

Keywords奄美島歌 / 声の歌 / ライフ・ヒストリー
Research Abstract

今年度の奄美大島・徳之島での2回にわたる奄美島歌の生態調査に基づいて、アジア民族文化学会2003年度研究例会(平成15年11月8日、於キャンパスプラザ京都)で研究発表「奄美島歌の生態」を行い、また『アジア民族学研究』第3号(平成16年3月刊)に研究論文「ウタシャの人生史--奄美島歌の生態--」を執筆した。
研究発表「奄美島歌の生態」は奄美の島歌が島びとたちの生活のなかでいかに生成・流動し、機能しているのかを論じ、声の歌の特徴を明らかにしようとしている。併せて、中央ボルネオのプナン族の即興的な歌について研究発表を行った卜田隆嗣氏とシンポジウムにおいて声の歌についての諸問題を論じた。
また、「ウタシャの人生史--奄美島歌の生態--」では島歌の優れた歌い手たちが幼いころいかに島歌と出会い、年長じて島歌のわざを身につけることとなったのかを明らかにし、彼らがいかに声の歌を身体化していったのかを論じる。また、男女の歌掛けにおいて女性側がより即興性を求められることから「奄美の女歌」というべき特質のあること、島歌をめぐる実際のできごとが世間話として発生してゆくさまを明らかにしている。そして、こうした声の歌と歌い手との関わりなどその生態を明らかにしてゆくことが文字で書き記されている古代和歌の背後にある世界を推定する有力な手がかりとなるものであることを提示した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 真下 厚: "ウタシャの人生史-奄美島歌の生態-"アジア民族文化研究. 3号. 75-88 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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