2004 Fiscal Year Annual Research Report
市場経済移行過程における経済・経営・税制・金融・会計に関わるロシア語語彙の変化
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15520254
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| Research Institution | Wakayama University |
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Principal Investigator |
齊藤 久美子 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (80205640)
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| Keywords | ロシア語 / 市場経済 / 移行期 / ロシア:日本 / 語彙 / 辞書学 / 会計 / 勘定科目 |
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| Research Abstract |
ロシア語における語彙は、ソ連邦崩壊後、特に経済、経営、税制、金融、会計における分野で著しく変化を遂げた。それは現在、英米語圏の政治、経済、社会、技術の動向に大きく影響されるという形で顕在化している。平成16年度は平成15年度の研究に基づき、以下の諸点に留意しつつ研究を進めた。
1)特にビジネスの世界共通語といわれる会計および、その関連分野、また、現在発展の目覚しいITの分野でロシア語語彙は大きく変化している。
前者は、市場経済移行のなかで実態としての会計制度自体が欧米を中心とする国際会計基準の影響を大きく受けている。これについては日本会計研究学会、および環日本海学会、北海道大学スラブ研究センター等主催の研究会で報告し、注目を浴びた。後者については、新聞、雑誌や新しく刊行された、ロシア語による辞書、書籍などを中心に考察し、現在、研究の成果をまとめている。
2)平成16年度はロシア語語彙への英米語の影響という観点の重要性に基づいて研究を行なった。そのため、国立国会図書館議会運営室等で、欧米の旧ソ連圏への経済援助の一環であるTACISの文献等も収集、精読し、研究を進めた。
3)本研究は研究代表者の専門とするロシア金融インフラ確立の観点から特に会計、税制、銀行、財務等に関わるロシア語語彙の変化を中心に研究を進めていくことに力点を置いた。結果、1990年以降、特にそれらに関わる用語とIT関連用語が英語の影響を大きく受けたことがわかった。
以上が本研究の要旨である。
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