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2003 Fiscal Year Annual Research Report

同時通訳データに基づく言語理解過程のミクロ分析

Research Project

Project/Area Number 15520262
Research InstitutionKobe City University of Foreign Studies

Principal Investigator

船山 仲他  神戸市外国語大学, 英米学科, 教授 (10199416)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西村 友美  京都橘女子大学, 英語コミュニケーション学科, 教授 (90237735)
宮畑 一範  大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (20229876)
玉井 健  神戸市外国語大学, 国際関係学科, 教授 (20259641)
Keywords同時通訳 / 言語理解 / 発話のオンライン処理
Research Abstract

本年度は、実際の英日同時通訳の音声記録を視覚化する作業を中心に行った。そのステップは、3段階に分かれる。まず、音声の文字化、次にその監修。監修の必要性は、文字起こしの作業が必ずしも機械的に遂行できるわけではないことに起因する。原発言にも通訳にも専門的な用語や同音異義語が含まれるし、自然な発話には、言語表現として不明瞭な音声も含まれる。同時通訳記録としては、できるだけ厳密に音声表現を文字化することが望ましいが、同時に、言語として読みやすいものでなければならないので、音声記号ではなく、文字を使う。視覚化の第3段階は、原発言と訳出のシンクロ表記である。これは、原発言と訳出を時間軸上に並記し、実際の訳出のタイミングがわかるようにしたものである。この作業も、文字を使うが、音声との対応において厳密な時間的相対性を確保することは難しい。その点を補うために、音声編集ソフト(DigiOn light)を使い、パソコン上に音声の波形を表示するファイルを作成した。さらに、元のテレビ映像をDVD化して、視覚化資料では表せない側面も分析できる体制を整えた。
生の同時通訳の素材はNHK-BSを中心に公共放送で流されたテレビ番組から採取した。これまでに、正味170分を超える素材を集め、その8割の文字化が終わっている。その中で監修を終えた同時通訳記録は約106分あり、順次そのシンクロ表記に着手している、学術論文の形ではまだ成果は発表されていないが、同時通訳プロセスのモデル化、言語理解に関する理論的枠組みを考察しながら、実際の同時通訳の分析にすでに取りかかっている。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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