2004 Fiscal Year Annual Research Report
中国語のコーパス構築および近世中国語テキストの計量言語学的研究
Project/Area Number |
15520269
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
遠藤 雅裕 中央大学, 法学部, 助教授 (10297103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹越 孝 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (10295230)
藤田 益子 新潟大学, 国際センター, 助教授 (10284621)
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Keywords | タグ付きコーパス / 計量言語学 / 老乞大 / 兒女英雄傳 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、『舊本老乞大』の単位語認定とタグ付け、および『兒女英雄傳』の版本選定と入力作業を行なった。 <老乞大> 今年度は、昨年度のタグ付け作業で問題となった箇所について議論をしつつ、作業を行なった。会議を2回開き、以下のような点について合意(暫定案)および問題点の解決を急いでいる。 ○偏正構造の名詞フレーズについて 「形容詞+名詞」の場合は、「好/人」「歹/人」「好/鈔」「爛/鈔」のように、形容詞成分・名詞成分それぞれを1単位語として扱うことにしていたが、2音節の場合は1単位語(「好人」「歹人」「好鈔」「爛鈔」)に、3音節以上は、個別に判断することとした。 ○可能補語の処理 可能補語の構成成分を、それぞれ単位語とすることにした。たとえば、以下のようになる。品詞は「動詞(v)+副詞(d)+動詞(v)」 V/得V/不/得 使/的使/不/得 理會/的不/理會/的 ただし、以上のような単位語認定を行なうと、「使的」「理會的」などの場合、「的」に[de4(v)]などのようなタグを付けなければならなくなる。この点については、まだ未解決である。 ○品詞分類 以下のように、改めて整理した。 名詞(名)n/動詞(動)v/形容詞(形)a/代詞(代)r/数詞(数)m/量詞(量)q/副詞(副)d/前置詞(前)p/接続詞(接)c/助詞(助)u/感嘆詞(嘆)e/擬声語o/助動詞va/方位詞f/成語i/慣用語l 以上のような討議・作業を経て、『舊本老乞大』の単位語認定とタグ付けは、細かな問題を除いて、ほぼ完成している。また、2004年6月には、「『老乞大』タグつきコーパス製作についての問題点」と題して「中国語東アジア諸語研究会第8回例会」で報告を行なった。 <兒女英雄傳> 抄本のデータベース入力作業は終了した。
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Research Products
(4 results)