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2003 Fiscal Year Annual Research Report

(非)因果的関係を表す言語表現の対照意味論的研究-推論過程の言語化に見る論理と認知の接点-

Research Project

Project/Area Number 15520274
Research InstitutionOsaka Shoin Women's University

Principal Investigator

中田 節子 (有田 節子)  大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 助教授 (70263994)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中田 一志  大阪外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (90252741)
Keywords論理文 / 条件文 / 因果関係 / 推論事象 / (レ)バ / タラ / ナラ / ト
Research Abstract

日常言語の推論の分析は、これまで論理意味論の枠組みで行われ、論理的推論から一見外れるように見える日常言語の推論が研究の焦点となってきた。そのような研究では、推論事象を表現する言語形式自体が分析されることはほとんどなく、言語学的観点からすると十分なものとは言えない。本研究は、推論事象の言語的表現について、従来からある論理意味論と認知意味論という立場の違いを超えて、新たな理論的枠組みを提案し、それを実例や実験を通して検証していくことを目指す。
本年度はデータの作成と理論的枠組み構築のための基礎研究を中心に行った。
(1)年度当初の予定に従い、論理文の日英語対訳デタベースの作成に着手した。日本語から英語に翻訳された小説から順接条件形式(レバ形式、タラ形式、ナラ形式、ト形式)をとりだし、それに対応する英語表現を調べ、データベース化した。英語で論理的表現("if"など)が現れる場合と現れない場合、英語の論理的表現が日本語の論理的表現に対応する場合としない場合を分析した。
(2)推論現象の分析における論理意味論と認知意味論の統合について、本年度は論理意味論の専門家とコラボレートすることにより基礎となるミニモデルの構築に着手した。年度初めにはNorthwestern Universityに出張し、論理意味論の専門家に専門知識の提供を受ける予定だったが、日本でのミーティングに変更になった。予定していた海外旅費は、研究分担者の下記の研究を推進するための謝金、論理意味論の専門書購入、そしてデータ収集に必要な周辺機器の購入に充当した。
(3)論理的表現が非論理的領域に拡張して用いられる場合についての研究は、主に研究分担者が行ったが、本年度はデータ収集および分析が中心となった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 有田 節子: "書評論文:Babara Dancygier. Conditionals and Prediction : Time, Knowledge, and Causation in Conditional Constructions"言語研究. 124. 155-174 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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