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2003 Fiscal Year Annual Research Report

日本語の談話における結束性の研究-『文芸春秋』巻頭随筆を対象として-

Research Project

Project/Area Number 15520296
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

高崎 みどり  明治大学, 商学部, 教授 (30137822)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新屋 映子  桜美林大学, 文学部, 教授 (30235783)
Keywords日本語 / 談話 / 結束性 / 随筆 / 語彙反復 / 文末表現 / 指示語 / 主題
Research Abstract

初年度である今年度は、文章・談話研究に関する主要な先行研究にあたることと、随筆500編のデータベース作成に目標をおいた。
先行研究は、主として英文のものを購入し、分担を決めて、サマリーを作成し、理論的枠組みを決定するてがかりとした。「結束性」という用語ひとつとっても、その概念の解釈が明確でなく、駅語という解釈を経ずに、cohesionの意味するところを考えることができた。また、省略や文末表現が問題になる日本語テクストについては、英語とまったく異なる研究角度で、分析していかねばならないことも明確になった。さらに、「随筆」という日本独自の文章ジャンルについて、「枕草子」「徒然草」などの古典にまでさかのぼって、ジャンル特性と文章の特性の関係を議論した。
データベース作成は、月刊雑誌「文芸春秋」2000年4月号〜2003年6月号までの巻頭随筆を、重複筆者や旧刊の再録分を除く、計500編を対象、原文をコピー、スキャナーにかけ、エクセルを使って、表形式にデータベース化した。さらに、指示語や語彙の反復、文末表現などを研究対象とするため、使い勝手のよい形に加工することに腐心した。
作業と平行して、先行文献から得た知見を応用して、試行的な分析もいくつか試みた。その結果、題名と第1文に含まれる語句が、当該随筆全体の潜在的主題となって働いていること、作者名や職業名が解読コードとして強力に働くこと、また、『分類語彙表』と語句群を照合すると、グルーピングに有効で、テクストの「意味」に近似すること、などの仮説が取り出せた。文末表現についても、段落やいわゆる「文段」とは別の、区切りのダイナミズムに貢献している可能性が、少なくとも「のだ」については取り出せた。以上。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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