2005 Fiscal Year Annual Research Report
小学校での英語活動・英語教育とその能力伸長に関する実証的研究
Project/Area Number |
15520353
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50206299)
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Keywords | 小学校での英語教育 / 児童英語教育 / 文法発達 / 臨界期 / 小中連携 |
Research Abstract |
本年度は研究期間3年間の最終年度であった。本科研費を利用し、2005年10月に研究成果の一部をアメリカのコロンビア大学で開かれたSecond Language Research Forum(SLRF)で発表することができた。内容は、日本語母語話者における英語の代名詞と再帰代名詞の解釈に関するものである。習得の初期段階から、himselfは容易であったが、himの解釈は正しくできない。この傾向は母語話者と類似しているが、本研究の場合は、日本語からの強い転移が働いているものと思われる。 その他、研究成果を2冊の雑誌に掲載し、著書(分担執筆)を一冊完成させることができた。小学校での英語活動の観察は、本年度もおこなってきた。そして、第二言語習得のデータもさらに収集することができた。定期的には、本年度も引き続いて御殿場市立印野小学校での英語活動を観察させてもらった。 小学校の時代に英語教育を受けた生徒と受けていなかった生徒の文法能力の比較を、前年度に引き続き分析し、現在、論文の形にまとめている。全国的に見ても小学校での英語能力の伸長を客観的に調査した研究はほとんど報告されていなく、本研究の果たす役割は大変大きいと考えている。現在は、報告書をまとめる作業をしており、6月には完成予定である。 報告書の内容は2部に分かれ、第一部は理論編とし、第二部を実証編とする。これまでの3年間に行った実験結果をすべてこの報告書に載せるつもりでいる。
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Research Products
(3 results)