2003 Fiscal Year Annual Research Report
正統的周辺参加の実践の場としてのオンライン英語クローズテストの開発とその効果
Project/Area Number |
15520380
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
吉田 信介 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (50230743)
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Keywords | 正統的周辺参加理論 / オンライン教育 / 英語クローズテスト / システム開発 / チャット / コンピュータ支援学習 |
Research Abstract |
本年度は、計画に従い、システム構築、教材作成、授業での試用、ならびに国際学会での発表を行った。 第一に、システム構築では、研究代表者の研究室に設置されているパソコンを用いて、CGIプログラミングの専門的知識の提供を受けながら、オンラインクローズシステムの試作版と、チャット用ソフトを今回新しく設置したサーバ(DELLサーバPowerEdge600SC)のホームページに搭載した。 第二に、教材作成では、読みやすさ(Readability)で9段階にレベル分けした200〜400語程度の説明文、時事文、物語、詩、エッセイの5ジャンルの英文を選定した。クローズテストは空所自動作成(n語毎)、手動作成(教師が意図的に設ける)の2種類用意した。採点法は正語法(原文の語のみを正答とする)を採用した。 第三に、授業での試用では、チャット用ソフトにより学習者間で随時意見交換をしながら空所補充を行う方法を確立した。入力された単語はCSVファイルで、チャット記録はテキストファイルでそれぞれが学習記録残されるようにした。教師は、随時チャットに割り込み、議論が活発に行われるように誘導するように試みた。 第四に、システムの改良では、試用結果と、アンケート結果により、システムとユーザーインターフェース上の欠陥、題材と空所の箇所の妥当性をそれぞれ調査し、改良を行った。 第五に、CALL教育の国際的な学会である2003 APAMALL (The Asia-Pacific Association for Multimedia Assisted Language Learning)のFirst International Conference in Taiwanに参加し、"Developing a Web-Based English Language Learning System for Japanese College Students"のタイトルでシステム構築と試用結果について発表した。そこで入手した各国の研究者からの意見と示唆に基づき、本システムの改良点を行った。
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Research Products
(1 results)