2005 Fiscal Year Annual Research Report
近代ヨーロッパにおけるプロテスタントの国際ネットワーク
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15520449
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| Research Institution | University of Tokyo |
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Principal Investigator |
西川 杉子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80324888)
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| Keywords | プロテスタント / ネットワーク / 啓蒙主義 / 宗教的寛容問題 |
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| Research Abstract |
本研究は昨年度に引き続き、近代ヨーロッパの聖俗両面において歴史の推進力を果たしてきた宗教の役割を、特に17世紀末から19世紀初頭にかけてのプロテスタントの国際的情報ネットワークに焦点を絞って、検討を行なった。対象となるネットワークの拠点はヨーロッパ北部全域にわたっており、それぞれの地域における研究者との情報交換や研究会において知見を得る努力を積極的に行なった。6月11日から21日にかけては、ロンドンおよびアヴィニョンにおいて、研究者たちとの情報交換と史料収集をおこなった。
これらの成果の一部は、アヴィニョン大学におけるシンポジウムLa principaute d' Orange, du Moyen Age au XVIIIe siecleにおいて‘Securing the Protestant interest: English relief activities for the Orangeois'というタイトルで、また第5回日韓歴史家会議(ソウル)において「『啓蒙の時代』の宗派対立-18世紀ヨーロッパにおけるプロテスタント・ネットワークの展開-」というタイトルで発表をおこない、内外の研究者たちとの意見交換をおこなった。またシュトゥットガルト大学ヨアキム・バールケ教授が出版を予定している論文集に収録が決まる('Watch over the front lines : Jablonski and the English relief activities for continental Protestants')などの反響があった。さらに、「イングランド国教会はカトリックである」という題の論文として、『信仰と他者』(東京大学出版会、2006年刊行予定)に収録されることが決まっている。
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