2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520501
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮川 泰夫 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (20024052)
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Keywords | 革新文化 / 革新場所 / 革新機構 / 革新環境 / 自動安定化機構 / 自動調整機構 / 循環増幅機構 / 感応感得機構 |
Research Abstract |
平成17年度は,本研究の最終年度として「産業地域の革新風土文化の深化」を先端産業地域と伝統的産業地域に加え,その革新構造の構築について大きな役割を果す政策・計画の役割に着目し,韓国情報通信大学でのUNESCO-WTA会議で「Locus : Regional Planning and Regional Renaissance-Evolution of Science City on the Global Scene-」と題して報告し,併せて産業地域の地域革新と風土文化の深化を探究した。これを踏まえて,比較社会文化で風土文化の深化と産業地域の革新に関する「風土文化の深化と産業地域の革新-地場の変動と時空の変遷-」をその場所・時流の変化に留意して論究した。 産業地域は、産業が地域の形成、構造、機能、編制を主導し、地域が産業の革新、変革、集積、分散の時空を包摂し、革新場所、革新基盤を包含し、革新資源、革新環境、革新文化と深く関係する。時空は、時間における時流、空間における場所の4次元的統合空間を意味し、相互関連のなかで変動する。時空における技術、人材、資財、資本の革新資源の中でも、技術開発、革新、改善、更新を制御し、技術を利用、活用、重用、応用する上でも生産、生活様式を規定する文化は、文化を体現する人材と共に産業、地域革新の両輪をなす。革新人材だけでなく、人材組織としての革新社会の母体をなす産業地域社会は、革新環境をなす革新精神、革新気風、革新囲況、革新風土を醸成し、励起し、キ還し、深化する客体でもある。革新主体と革新客体を結ぶ紐帯をなし、経路を流動する文化は、厚生・環境を両輪に、人間、自然、生命、生態、倫理、摂理に留意した現代産業革命の開闢と共に、政治、経済、社会、自然との関連を深めた。 このような研究の成果は、本研究の最終結果としての総合的・体系的研究報告書の一助とした。
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Research Products
(2 results)