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2005 Fiscal Year Annual Research Report

民俗学的観点に基づく中域的地域システムの研究

Research Project

Project/Area Number 15520512
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

真野 俊和  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (10171076)

Keywords新潟県 / 上越市 / 市町村合併 / 地域性 / 雪 / 浄土真宗 / 町内会 / 自治体行政
Research Abstract

平成17年度においては、おおむね以下のような活動および調査研究を行った。
1.真野はこれまで主として調査を実施してきた新潟県上越市は、平成17年1月に市町村合併を行なってあらたな市域を加えた。本年はそれら新上越市にまで調査範囲を拡大し、当該地域の中心都市である高田・直江津を中心に、高田平野の農村地帯および西部山間地帯にいたる、より広い範囲における地域システムの実態を総合的に調査を行った。したがって新たな調査においては、従来の地理的歴史的に構築されてきた伝統的な地域システムに加えて、行政の関与という新しいファクターが加わったことになる。そこで今年度は旧名立町(現上越市名立区)および旧三和村(同三和区)を調査地として加え、それぞれ調査をこころみた。まだ合併後さほど時間が経過していないこともあって、合併の効果が民俗レベルにまで十分およんでいるとは言えないが、たとえば藁の焼却等に環境保全の観点から規制がかかるなどの影響が認められた。また三和区は広大な頸城平野の穀倉地帯で、農業構造改善事業の先端地域として知られているが、そのために小規模農家のいわば切り捨てともいえる事態が進行していることも、新しい知見であった。この点は遠からず、この地域の民俗にかなり深刻な影響となって現れてくることと考えられる。
2.今年度はあらたに調査協力員との連携による調査を進めたことも新しい試みである。そこで
北峰義巳氏(新潟県立安塚高等学校教諭)
武内朋広氏(新潟県上越市職員)
真野純子氏(国立歴史民俗博物館共同研究員)
の3名に協力を依頼し、オーラルヒストリーに関する研究グループを新たに立ち上げた。このグループによる研究会活動はすでに3回を数えており、今後多くの収穫が期待される。
3.過去3年間の調査結果は、それ以前の調査結果とあわせて整理を進めており、一部はCD-ROMを媒体として公表する準備を進めているところである。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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