2006 Fiscal Year Annual Research Report
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15520515
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| Research Institution | Shiga University |
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Principal Investigator |
福浦 厚子 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (90283548)
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| Keywords | 女性労働者 / 移民 / 広東阿媽 / 三水阿媽 / シンガポール / 中国大陸 |
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| Research Abstract |
女性の労働に関する観念や意欲、価値観、職業意識などが、当事者の関連する社会的な規範や生活に関わる理念などとどのような関係を持つのか、人類学的な研究方法を用いて明らかにした。調査の主たる対象地域であるシンガポールは、移民による人口を構成してきた歴史を持っているが、どのような人々が移民してきたかは、移民を排出してきた出身地の事情や、植民地支配の歴史、奴隷制廃止などの人権に関わる国際法規の変更や受け入れ地域の事情など、多様な背景が存在する。シンガポールへの女性移民も1930年代以降、中国大陸からの女性移民が集中した時期があるが、その背後には、世界恐慌や移民労働者の需要、要求される技術水準の変化などがあった。三水阿媽や広東阿媽などと呼ばれた女性移民労働者たちが戦後続くことはなかったが、その後、女性移民は様々な段階を経て、主に東南アジアの周辺国から、ついで中国大陸からシンガポールへ来ることになった。本研究では、中国大陸からの移民受け入れについて、歴史的なオーラルヒストリーの資料にも依拠しつつ、同時に、シンガポールが政策転換をした過去10年についても注目し、それが個人にどのような経験を与えたのか、ライフヒストリーの聞き取りをもとにしながら、考察した。
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