2003 Fiscal Year Annual Research Report
デザイナーチャイルドの是非:体外受精卵の遺伝子操作によるヒトの子をめぐる法政策--進化生物学・進化心理学を手がかりとした法・法学・倫理--
Project/Area Number |
15530081
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
和田 幹彦 法政大学, 法学部, 教授 (10261942)
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Keywords | 遺伝子操作 / 法学 / 進化生物学 / 生命倫理 / 家族法 / ヒト胚 / 進化心理学 |
Research Abstract |
1)本年度はまず、遺伝子操作とヒトの子・出生をめぐる重要な判決で、わが国では初めてH15年4月25日に東京地裁で出されたことを受けて、遺伝子操作と遺伝相談・カウンセリングをめぐる問題を検討し、今後のデザイナー・チャイルド研究への敷石とした。(11.の論文の第1番目に公刊。) 2)次に国連でのヒトクローン胚をめぐる国際条約策定失敗と言う新たな動き(2003年11月)をふまえ、研究課題たるデザイナーチャイルドに直接関係する問題であることを明言し、デザイナーチャイルドの是非をめぐる論文を短いものではあるが、公刊した。(11.の論文の第2番目に公刊。) 3)さいごにこの問題と進化生物学、進化心理学との関係の位置づけを明確化するために、この分野の専門家との研究会シンポジウムに招かれ、発表者として参加したり(JSTフォーラム、2004年2月)、学会「進化の隣人たち:遺伝子から心まで」(於 京都大学、2004年3月6日〜7日、科研費で出張)に参加した。 4)必要な基本書や、ハードウェア(パソコン)も整備した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 和田幹彦: "小特集 遺伝学・遺伝性疾患・遺伝カウンセリング"法律時報. Vol.75 No.9. 66-69, 80-82 (2003)
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[Publications] 和田幹彦: "クローンベビーとデザイナーチャイルド:21世紀国際社会における法・法政策・生命倫理の2つの課題"法学志林. 101巻1号. 1-30 (2003)