2006 Fiscal Year Annual Research Report
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15530131
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| Research Institution | Kagoshima University |
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Principal Investigator |
橋本 直樹 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (50180831)
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| Keywords | 共産党宣言 / ドイツ語ロンドン新聞 / マルクス / ブラウンシュヴァイク大公 / シャーベリッツ / バムベルガー / 23ページ本 / 労働者教育協会 |
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| Research Abstract |
1.過年度3か年にわたって執筆した諸論文に、その後の一層の研究により判明した諸事実等に鑑み、加除訂正を施すとともに、各論文の重複を取り除く等、「『共産党宣言』初版の出版史・影響史についての研究」の総まとめの作業を進めた。
2.かつて初版とされたことのある3つの版(23ページ本、30ページ本、ヒルシュフェルト版)についての内外の従来の研究を概観し、2004年度に実施した『ドイツ語ロンドン新聞』オリジナル(ブリティシュ・ライブラリー蔵)の調査を踏まえて、同紙に再録された『宣言』本文を23ページ本、30ページ本の各本文と校合して、『共産党宣言』の初版が23ページ本であることをより精度高く推定し、その成果を「『共産党宣言』初版の確定」(福島大学経済学会『商学論集』第75巻第2号、3〜20ページ)において公表した。
3.2003年度に行った「シャーベリッツ遺文庫」(バーゼル大学蔵)、「ブランズウィック文書」(ジュネーヴ大学蔵)両文書の調査を踏まえて、『共産党宣言』の発行母体である共産主義者同盟およびロンドン・ドイツ人共産主義労働者教育協会と、『宣言』をその発行後間もなく全文連載再録した『ドイツ語ロンドン新聞』発行関係者との結びつきを、同紙の社主ブラウンシュヴァイク大公カール2世・編集者シャーベリッツ・植字エバムベルガー、ヒルシュフェルト等に即して明らかにした。
4.『共産党宣言』のイタリア、ロシア、日本、中国における影響史および翻訳史に関わる諸論文を訳出・執筆・編集し、(日本)マルクス・エンゲルス研究者の会『マルクス・エンゲルス・マルクス主義研究』第48号に公表した。
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