2004 Fiscal Year Annual Research Report
都市内立地の内生的決定に関する数値計算的アプローチ
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15530150
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
太田 充 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (10176901)
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Keywords | 都市空間経済システム / 均衡土地利用 / 集中現象 / 付け値地代 / シミュレーション / 二次元空間 / 交通・通信技術 / 時系列分析 |
Research Abstract |
本研究では、都市形状の内生的な決定要因をさぐることを目的とした。都市空間経済システムのモデル化を行い、ある技術条件下(通信技術等)における都市圏の均衡土地利用パターンの理論的分析を行った。具体的には同一企業の多地点立地によって成立する副都心、あるいは同種の企業の同一都市圏内に複数の集中点をもつケースについての均衡付け値地代分析を行った。この付け値地代関数を中心とする理論分析をもとにして、数値モデルを作成し、これをもとにコンピュータシミュレーションによって分析を行った。その際、都市の交通・通信のパラメータの変化にともなう均衡都市形状の変化に着目した。この準備的な分析と成果をもとに、様々なケースの都市パターンに応用できるようにモデルの拡張を試み、特に、二次元空間における複雑な空間相互作用の中での均衡都市形状の分析を行いユニークな結論を得た。また、都市の内生的な空間構造の決定要因を交通・通信技術等のパラメータをもとに分析した。理論モデルから求められた均衡都市形状とシミュレーション結果の整合性の検討を行い、離散系である数値計算シミュレーションの原理的問題点に付いて再度検討を加えた。さらに、交通・通信技術の発達はモデルにおけるパラメータの変化によるものと考え、実際の都市における交通・通信技術の進歩・変化に着目し、都市の空間構造の時系列的な変化の様子をもとに、パラメータの選択を中心にモデルの改良を試みた。
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