2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530214
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 浩史 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (60294295)
松林 洋一 神戸大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90239062)
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Keywords | 群衆行動 / 銀行 / 金融市場 / アジア株式市場 / 外国為替 / 経常収支 / 非対称性 |
Research Abstract |
本研究はA「アジア経済における実質利子率平価の研究」,B「日本の銀行業における群集行動に関する研究」,C「株価・金利・外国為替の条件付相関に関する多変量GARCH分析」,D「日本・韓国株式指数オプション市場における、超短期価格変動に関する研究」の4つのプロジェクトから成り、平成15年度においては、(1)プロジェクトAの完成,(2)プロジェクトBの完成,(3)次年度以降の研究の準備のため必要なデータの整備,の3点を計画していた. (1)については,Holmes and Maghrebi(2003)として定の成果を得た.この研究では,アメリカと他のOECD諸国間の長期実質金利裁定において,各国の調整速度に非対称性がある、という興味深い結果を得た.本論文は現在海外学術雑誌に投稿中である.さらに,この研究で用いた分析方法をアジアの金融市場に適用することによって新たな成果が期待されるため,次年度以降も研究を継続する予定である. (2)に関しては,担当の研究分担者内田浩史が海外研修の機会を得たため,プロジェクトBは8月で一旦打ち切り,次年度以降に研究を持ち越すこととした.ただし,それまでの研究でも日本の銀行業における「群衆行動」を裏付ける十分な結果が得られており,既にある程度まで論文としてまとめられている。この論文は2005年度に完成させる予定である. また,(2)の代わりとしてプロジェクトCを本年度に行うことにした.当初の目標とは多少違った形ではあるが,このプロジェクトに関する成果としてMatsubayashi(2004)が,また関連研究からMatsubayashi and Hamori(2003),Matsubayashi et al.(2004)が得られている. (3)については,Datastream社のJ-streamデータベースを購入し,次年度以降の研究にも用いる予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Holmes M.J., N.Maghrebi: "The Integration of OECD Real interest Rates : Is there an Asymmetric Adjustment towards Long-Run Equilibrium?"Working Paper Series, Faculty of Economics, Wakayama University. 03-33. 1-20 (2003)
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[Publications] Matsubayashi Y.: "Are the U. S. Current Account Deficits Unsustainable? Testing for the Private and Government Intertemporal Budget Constraints"Japan and the World Economy. (forth-coming). (2004)
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[Publications] Matsubayashi, Y., S.Hamori, H.Tanizaki: "An Empirical Analysis on the Business Cycle Transmission between Japan and the United States"Eurasian Review of Economics and Finance. (forth-coming). (2004)
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[Publications] Matsubayashi Y., S.Hamori: "Some international evidence on the stability of aggregate import demand Function"Applied Economics. 35. 1497-1504 (2003)