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2003 Fiscal Year Annual Research Report

戦前・戦時・戦後復興期日本の石鹸・化粧品メーカーの流通戦略の経営史的研究

Research Project

Project/Area Number 15530244
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

佐々木 聡  明治大学, 経営学部, 教授 (40205844)

Keywords化粧品業界 / ライオン歯磨 / ライオン石鹸 / 卸店 / 帳合 / 流通網
Research Abstract

平成15年度においては,戦前期の石鹸・化粧品業界の生成と,メーカーと主要代理店の取引関係について,ライオンの事例を中心に検討した。検討に際しては,ライオン株式会社所蔵史料はもとより,諸機関・諸大学所蔵の関連史料の調査および関係者の聞き取り調査も実施した。この面の検討によって,明らかにされた諸点は,次の通りである。
第1に,1900年前後に化粧品業界が独自の地位を確立するなかで,メーカーのライオン歯磨が各地の主要代理店との取引関係を構築し,その地方主要代理店が地方流通の元卸的な要に位置づけられるようになったことである。
第2に,主要代理店サイドからメーカーたるライオン歯磨との取引関係をみると,複数の本舗・メーカーとの取引関係を築いて,川上への価格交渉力や2次卸店への帳合機能を確保していったことである。
第3に,1920年代のライオンの有力卸店のメンバーをみると,従来の有力問屋の継承者の若手経営者や,大正期の新興問屋の主人が一群の層を形成し,世代交代がみられたことである。
第4に,ライオン歯磨から分離されたライオン石鹸も,都市部と地方で,代理店網の構築に努め,とくに北海道や全購連ルートで大きな実績がみられたことである。
なお,戦前期の検討の後,戦時中の石鹸配給統制に関する史料の調査も具体的に進めた。今後は,これらの史料の分析によって,戦時中のメーカーの独自の販売会社政策や配給統制の中央機関の組織などについて明らかにしたいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 佐々木 聡: "戦前期ライオンにみる流通合理化過程"経営論集(明治大学経営学研究所). 第51巻第1号. 111-138 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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