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2003 Fiscal Year Annual Research Report

17世紀イギリスにおける世帯の機能と構造の転換-サウサンプトン市に関する実証研究-

Research Project

Project/Area Number 15530249
Research InstitutionTokyo Metropolitan College

Principal Investigator

米山 秀  東京都立短期大学, 経営情報学科, 教授 (80158542)

Keywords家族 / 子供 / 世帯 / 奉公人 / 階層
Research Abstract

本年度は大別して以下の2つの研究を行った。
1、サウサンプトン市の世帯構造の考察の基礎となる住民台帳「結婚税」のデータベース化を行った。
サウサンプトンの住民台帳である「結婚税」は,世帯構造を見る際にもっとも重要な資料として多くの研究者が利用してきたもので、1696年以降三ヵ年に渡って,全8教区に残されているものである。研究者は、予備的研究の段階で、1696年の2教区に関してのみデータベース化を行っている。今年度は他の6教区に関して、すべてのマニュスクリプトの解読を終え、パソコンに入力する作業を完了し,さらに今年度サウサンプトン市の文書館で新たに入手した関連史料とのリンクも終了した。その成果は、次年度に、1697、8年の「結婚税」に関し同様な作業を行った上でまとめて公表する予定である。
2、17世紀のサウサンプトン市の世帯構造をより広い文脈の中に位置付ける作業を行った。すなわち、長期的時系列と全社会的脈絡の中に位置付ける作業を行った。
イギリスにおいて文書館員の協力も得て資料を探索し、16世紀から18世紀にかけて良質の資料を残している3つのコミュニティを選択し,世帯の時系列的変化を実証的に考察することができた。その結果、17世紀の世帯の構造が,16世紀より18世紀に近いことを示すことができ、世帯の変化が産業革命期より市民革命期にあった可能性を示すことができた。さらに,そうした世帯の変化と階層を中心とするコミュニティ構造全体の変化と関連付ける試みをおこなった。これらの作業を通じ、研究者が従来17世紀サウサンプトンの2教区に関して検出してきた世帯構造の地域差により広い意味付けを与えることができた。その成果の一部は、論文として公表したが、国際的に見てもいくつかの新たな発見があると考えられ,英文の論文を準備中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 米山秀: "イギリス世帯構造転換の画期-階層分化との関連で-"研究論叢(東京都立短期大学・経営情報学科). 9号. 15-40 (2004)

  • [Publications] 米山秀: "17世紀イングランドにおける家共同体の解体-論争史とサウサンプトン市の地域史-"慶應義塾大学博士(経済学)学位請求論文. 1-219 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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