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2003 Fiscal Year Annual Research Report

近代日本における恐慌情報の発信・受容過程の歴史的研究

Research Project

Project/Area Number 15530250
Research InstitutionMitsui Bunko

Principal Investigator

吉川 容  財団法人三井文庫, 研究室, 研究員 (20201460)

Keywords近代日本 / 恐慌 / 新聞 / 情報史 / 経済情報
Research Abstract

1.新聞記事データベースの作成
恐慌情報浸透の地域的偏差ならびに時代による変遷を分析するため,恐慌関連新聞記事の掲載回数・分量・見出しの内容・掲載面・情報伝達の速度等を入力したデータベースの作成にとりくんだ.本年度は,1927年金融恐慌過程での全国の新聞35紙の記事をデータベース化する作業を進めた.現在作業途中であるが,初期報道段階で見受けられた新聞・地域による扱い方のばらつきが後期においては収斂してゆくことを確認できた.現在,記事の比較を定量的に行う方法を検討ている.
分析対象年代を広げるために,「中外商業新報」を対象として1890年恐慌・日清戦後恐慌・日露戦後恐慌期の記事データベース作成に着手した.また、1897年〜1901年の「時事新報」をマイクロフィルムで入手した.
2.情報受容過程の事例分析
恐慌情報の浸透状況と受容過程のミクロ分析作業の一環として,三井物産会社「日誌」のテキストデータ化を進めた三井物産会社の場合には,情報の受容者であると同時に発信者としても機能していることを「日誌」から具体的に確認できた.本研究においては,経済・経営の専門家ではない一般民衆レベルでの恐慌情報の浸透状況と受容過程の検討を重視しており,その素材収集のため,各恐慌後の一般雑誌読者投稿欄記事ならびに各種回想記(刊行物)の調査を進めた.

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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