2003 Fiscal Year Annual Research Report
中山間地域における地域社会構造の総合的研究-過疎化・高齢化時代のモデルを求めて-
Project/Area Number |
15530325
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
白樫 久 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (80003193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 仁朗 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (40262828)
今井 健 岐阜大学, 農学部, 教授 (00293548)
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Keywords | 中山間地域 / 郡上市 / (旧)和良村 / 内発的発展 / 持続的発展 / 総合調査 / 市町村合併 |
Research Abstract |
今年度(2003年度)は3年計画の初年度ということで、(1)いままでの研究成果の整理と先行研究の検討、(2)調査対象地域の選定、(3)同地域についての基礎データ収集・分析を行った。具体的には以下のとおり。(1)今回のメンバーのうちの多くが2001・2002年度に行った岐阜県高鷲村(2004年3月1日から他の6町村とともに郡上市)の調査について、その報告書をもとに総括した。加えて、中山間地域を扱った『年報・村落社会研究34』(1998年)等の先行研究を検討し、研究枠組の構築を目指した。(2)郡上市のなかで、観光開発型の地域振興に積極的な旧高鷲村とは対極的に、既存資源を利用した内発的発展を試みていると思われる旧和良村を、来年度以降の調査対象地に選定した。以上については、2003年12月20日・21日の合宿で最終的に総括した。(3)旧和良村に関する統計や郷土史に関する文献を検討するとともに、2004年2月4日には和良村役場(現在の和良地域振興事務所)を訪問し、村の概要について説明を受けるとともに、同村で活躍している多方面のキーパーソンを紹介していただいた。その上で、2004年3月7日から9日にかけて、上述のキーパーソン17名に対して聴き取り調査を行った。その結果、旧和良村の地域社会、経済、福祉・医療の実態についておおよその輪郭をつかむことができた。来年度以降は、特定地区の多面的・総合的把握という目的意識から、いくつかの集落について悉皆調査を行う予定である。なお、上記の一連の研究については、岐阜県立看護大学の教員にも加わっていただき、とりわけ福祉・医療分野での研究強化を目指した。
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