2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本の社会福祉実践史における岡山孤児院の役割に関する総合的研究
Project/Area Number |
15530390
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
菊池 義昭 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (50258927)
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Keywords | 岡山孤児院 / 石井十次 / 児童福祉史 / 社会福祉史 / 養護実践 |
Research Abstract |
1、石井記念友愛社の「石井十次資料館」での資料調査を実施 8月25日から9月3日まで、他の研究者と「石井十次資料館」所蔵の写真類の調査を実施し、約200枚の写真をスキャナーで入力し整理した。次年度はその続きを実施することにする。 2、岡山県内の岡山孤児院の里親子孫の調査を実施 3月11日から15日まで、明治後半から大正期に岡山孤児院の院児を里子として引き受けていた家庭の存在を確認するため、和気町歴史民俗資料館等で聞き取り調査を行い、複数の里親の子孫を確認した。今後もこのような調査を続ける必要がある 3、「岡山孤児院十二則」の形成過程を2つの論文にまとめる まず、岡山孤児院自身が発行した出版物に「岡山孤児院十二則」を含む養護実践の成果がどのようにまとめられているかを確認し、さらにその元になったとみられる『岡山孤児院新報』に掲載された「岡孤児院十二則」などの形成過程を分析した 4、岡山孤児院の家庭舎の建物の実態を論文にまとめる 現在岡山市内に岡山孤児院の家庭舎の建物が1棟「石井十次記念館」として残っており、その建物の実測調査を行い、その結果を踏まえて各部屋の使われ方の実態などをまとめ、機能的な平面計画であること等を確認した。 5、岡山孤児院日誌や末藤新市日誌の解読などを実施 明治三十二年の岡山孤児院日誌と同院の職員であった末藤新市日誌の解読、および『石井十次日誌』より末藤新市の行動記録をまとめた。 6、岡山孤児院の写真資料の一部をDVD等に編集した 岡山孤児院の実践を視覚的な教材として活用するため、8月の調査で収集した写真などをDVDとCD-R編集した。
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Research Products
(6 results)