2006 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本の社会的アイデンティティ・人種ステレオタイプの形成過程と現代の人種的偏見
Project/Area Number |
15530396
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Research Institution | Saitama Unviersity |
Principal Investigator |
坂西 友秀 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30165063)
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Keywords | ステレオタイプ / 人種 / 民族 / 態度 / 偏見 / マイノリティ |
Research Abstract |
本年度は科学研究費助成による4年間の研究のまとめの年であり、以下の章立てで現在総合的なとりまとめを行っている。 第1章 世界の「人種」・「民族」差別と偏見 第2章 日本の「人種」・「民族」差別と偏見 第3章 日本の「人種」・「民族」差別・偏見と植民地 第4章 ステレオタイプと偏見 第5章 「人種」ステレオタイプと偏見の測定 第6章 心象と象徴的描写とステレオタイプ 第7章 日本人の外国人ステレオタイプとデフォルメ 第8章 外国人の日本人ステレオタイプとデフォルメ 第9章 差別・偏見と「人種」「民族」デフォルメ 第10章 「ちびくろ さんぼ」と「人種」デフォルメ 第11章 「人種」デフォルメの心理的効果 第12章 デフォルメの事例検討-絵本 第13章 デフォルメの事例検討-漫画・参考書 第14章 「人種」デフォルメの変化と変遷 第15章 マイノリティに対する現代的差別と偏見 なお、今年度は次の2点に重点をおいた。(1)「人種」ステレオタイプの経年的変化を明らかにするために、1996年の調査結果と2006年の調査結果の比較検討を行った。依然として、旧来の「人種」ステレオタイプが強く認められた。(2)日本における「人種」「民族」差別・偏見を「混血児」に焦点をあてて整理し分析した。民族差別・偏見とアイデンティティ形成の問題は、旧植民地韓国における「創始改名」との関わりで整理し分析した。(618字)
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Research Products
(6 results)