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2003 Fiscal Year Annual Research Report

高校生・大学生の文字式に関する理解・技能水準の把握と補習教材の開発

Research Project

Project/Area Number 15530417
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

小野寺 淑行  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30109623)

Keywords文字式理解 / 高校生 / 大学生 / 補修教材
Research Abstract

(1)大学生を対象とした調査結果の分析
同一の国立大学教員養成学部学生を対象とした3回の調査結果を整理・分析した結果、文字式を使用して整数の性質(例:奇数と奇数の和は常に偶数である)を証明する際に、同一式内の異なる2数を同一の1文字で表す誤り(以下、『2数に1文字充当の誤り』が、約50%の大学生でみられることが明らかになった。しかもそれはいわゆるケアレスミスによるものではなく、中学校段階での文字式理解のための学習が不十分であることに起因する可能性が高いことが明らかになった。
(2)高校生を対象とした介入教材の教育効果についての分析
上述の「2数に1文字充当の誤り」が高校生においてもみられると推測されたので、それを回避するような課題状況を設定しその下で高校生の文字式使用について調査してあった結果をより詳細に分析したところ、次のような補習のための補習課題が高校生及び大学生にとって有効である可能性が示唆された。
(1)より具体的な事象に関する命題の証明を求める課題として、文字式使用の課題を与える。
(2)課題への取り組みのごく初期において、「2数1文字充当」では立ち行かなくなるような内容の文字式使用の課題を与える。
なお、等しく(1)(2)のような課題を与えられても、『2数に1文字充当の誤り』から脱却できない者も一定の割合でみられたことから、(1)(2)をより有効なものとするためには、それらの課題に取り組む際の学習者の「構え」や事後の「振り返り」をどう誘導するかが重要であり、そのための手立て・工夫が16年度における補習教材開発の重要な課題となる。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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