2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530422
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梶田 正巳 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (70047231)
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Keywords | 教育評価 / モニタリング / テスト / 観点別評価 / 指導要録 / 指導目標 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学校における教師の評価活動をフィールド・スタディーによって実態把握することである。教師の評価活動は1)授業などの指導に直結したモニタリング機能として指導と一体になっているものから2)通知表、指導要録のように評価活動として相対的に独立した位置を占めているものまでさまざまで非常に複雑である。本研究では公立小学校に特化して実施し、その実態を明らかにすることである。 1)モニタリング機能中心の授業の評価活動では、単元をまとまりとして授業観察を行い、各授業における教師の行動を記録し、事後に面接調査を実施した。モニタリング機能の評価活動では、教師に評価の意識は乏しく、指導に関心が明らかに向けられていた。指導と評価の「一体化」、「融合化」が見られる。 2)テストの評価機能については、特に目標に準拠した評価が強調されている現在では、テストに関心が集まっている。いろいろな小テストを行っている。またテストが学習効果を発揮していて、テストの指導的側面も見逃せない。しかしながら、こうした日常のテスト結果と、期末の観点別評価の各評価得点との関係について、教師には非常に大きな問題として捉えられていた。 3)通知表、指導要録の評価活動については期末の評価結果を加算して適用されることが一般的である。教師間に若干の意見交換はあるものの、個々の教師にまかされている。評価結果を指導のメッセージとして効果的に活用することが十分ではないと考えられる。
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Research Products
(1 results)