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2005 Fiscal Year Annual Research Report

「個」と「関係性」から見た成人期のアイデンティティ発達・変容過程に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15530428
Research InstitutionHIROSHIMA UNIVERSITY

Principal Investigator

岡本 祐子  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90213991)

Keywords重要な他者との関係性 / 個としてのアイデンティティ / ケアによる発達 / 成人期
Research Abstract

<研究1>
アイデンティティの発達を、「個」と「関係性」の2軸からとらえ、それらを測定する尺度を作成した。尺度構成の手法により、12項目からなる「個」尺度、24項目からなる「関係性」尺度が作成された。
<研究2>
「重要な他者との関係性」の3つの様態(再体制化型、現状満足型、否認・軽視型)に見られるアイデンティティ発達の特徴を検討した。再体制化完了型は、他の型に比べて、個体発達分化の図式(Epigenetic Schema, Erikson,1950)のほとんどのステージ(基本的信頼感、自律性、勤勉性、アイデンティティ、親密性、世代性、統合性)において有意に高い得点を示した。「関係性」の成熟は、「個としてのアイデンティティ」発達に強い関連性を有することが示唆された。
<研究3>
成熟した「関係性」の具現であるケアすることが、「個」の発達に及ぼす影響を検討した。質問紙調査により、家族をがんで亡くした方々を対象に、看取りのケアの経験による人格的発達を分析したところ、「自己感覚の拡大」「死の恐怖の克服」「死への関心・死の意味の認識」などの特質が獲得されたことが示唆された。また面接調査により、上記のような発達的特質を獲得するまでの心理的プロセスが明らかにされた。

  • Research Products

    (7 results)

All 2005

All Journal Article (6 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 死別経験による人格的発達とケア体験との関連2005

    • Author(s)
      渡邉照美
    • Journal Title

      発達心理学研究 16

      Pages: 247-256

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 発達臨床心理学から見たキャリア・アイデンティティの発達2005

    • Author(s)
      岡本祐子
    • Journal Title

      マネジメント・トレンド 9(3)

      Pages: 10-18

  • [Journal Article] 発達臨床心理学から見た「親になれない親」の理解と援助2005

    • Author(s)
      岡本祐子
    • Journal Title

      母性衛生 46(4)

      Pages: 480-483

  • [Journal Article] 中年の光と影-うつを生きる-2005

    • Author(s)
      岡本祐子
    • Journal Title

      現代のエスプリ 別冊3

      Pages: 1-261

  • [Journal Article] 重要な他者との関係性を通して構築される関係性発達の検討2005

    • Author(s)
      永田彰子
    • Journal Title

      教育心理学研究 53

      Pages: 331-343

  • [Journal Article] アイデンティティ発達をとらえる際の「個」と「関係性」の概念の検討:「個」尺度と「関係性」尺度作成の試み2005

    • Author(s)
      宗田直子
    • Journal Title

      青年心理学研究 17

      Pages: 27-42

  • [Book] 成人期の危機と心理臨床2005

    • Author(s)
      岡本祐子
    • Total Pages
      245
    • Publisher
      ゆまに書房
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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